インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)が1月30日午後に発表したところによると、アジア各国を結ぶ海底ケーブル「イントラアジア(IA)」で1月28日から切断事故が発生している。
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切断事故が発生した地点は、シンガポールの陸揚げ地点から130km離れたところにある。
これとは別に、◇「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」、◇「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」、◇「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」の3本の光海底ケーブルでも、2022年末から2023年年初にかけて相次いでトラブルが発生しており、復旧作業はいまだ完了していない。
ISPは陸上の迂回ルートの通信量を拡張するなどの対策を取っているが、IAの切断事故により、トラブルが発生している海底ケーブルが4本に増加したため、海外へのインターネットアクセスに大きな影響が出ている。
ベトナムは合わせて5本の海底ケーブルに接続しており、残る1本は「シー・ミー・ウィー3(SEA-ME-WE3=SMW3)」となっている。
なお、新たに接続する予定の「SJC2(Southeast Asia-Japan Cable 2)」と「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asia Direct Cable=ADC)」の2本は整備中で、まだ稼働していない。