新型コロナ禍で失業した夫婦、深夜の資源回収で生活支える

2021/03/21 05:28 JST配信

 「私と妻がまだ働いていたときは、家族の中で(長女を含めて)3人が収入を得ていたので、家族の生活費は足りていました。でも、新型コロナのせいで私も妻も失業し、今は長女だけが働きに出ています。その給料で米を買い、お金が余れば野菜も買いますが、他に充てる余裕はありません」とクアさん。

(C) thanhnien
(C) thanhnien
(C) thanhnien
(C) thanhnien
(C) thanhnien
(C) thanhnien
(C) thanhnien
(C) thanhnien

 ズンさんもこう続ける。「長女は結婚してもいい歳ですし、もし長女が家庭を持つことになったら我が家の生活はどうなるのかと不安もあります。娘は『両親ときょうだいの面倒を見てから結婚すればいい』と言っていますが、とにかくこの新型コロナ禍を乗り越えられるよう願っています」。

 失業して数日の間、クアさんは仕事仲間たち皆に電話をかけ、人手不足の現場がないかたずねた。仲間たちの間でも仕事がないとわかると、今度はバイクを走らせて現場を探して回ったが、やはり仕事は見つからなかった。

 クアさんは「私は文字があまり読めないので、配車アプリのバイクタクシーの運転手もできません。昔ながらのバイクタクシーの運転手も、道がわからないので無理でしょう。そうなれば、妻を手伝って資源回収をするしかないんです。幸い大家さんが良い人で、3か月家賃を滞納していますが、それでも住まわせてくれています」と吐露した。

 田舎に帰らず、厳しい生活を送ってまでなぜホーチミン市に残るのかとたずねられると、ズンさんは苦笑しながら「ホーチミン市にいれば仕事はなくても資源回収はできます。田舎に帰っても資源回収では稼げません。だから、ここに留まるしかないんです」と語った。

 時計の針が、新しい1日が始まる時間を指した。クアさんたちは深夜のホーチミン市をバイクで走りながら、自分たちの生活のためにあちこちのごみの山を探している。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の襲来で、ホーチミン市の「資源回収(ベーチャイ=ve chai)集落」...
 間もなくテト(旧正月)を迎えるが、クアン・ティンさん夫婦は、故郷で離れて暮らす5歳の息子に今年のテ...

新着ニュース一覧

 インドのムンバイで7日、ベトナム・インドビジネスフォーラムが開催され、同国を訪問していたトー・ラ...
 西北部地方ディエンビエン省警察は7日、公安省傘下麻薬犯罪捜査警察局(C04)と協力し、地域社会にいる薬...
 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)の青年文化会館の敷地内に、米国のコーヒーチェーン大手であるスター...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 北中部地方クアンチ省の「火の土地」に眠ること半世紀以上、烈士(戦死者)であるチャン・ミン・トゥエン...
 ホーチミン市建設局は現在、タンソンニャット街区(旧タンビン区)のコンホア(Cong Hoa)通りに国内初とな...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、
 各省・市の計画投資局のデータによると、2026年4月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所...
 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen...
 全日空(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN]
 西北部地方ラオカイ省(旧西北部地方イエンバイ省)のムーカンチャイ村(xa Mu Cang Chai)で1日、棚...
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、新規12か所のユネスコ世界ジオパークを認定するとともに、...
 南中部地方ダナン市人民委員会は、5月22日(金)から24日(日)にかけて、同市ホイアン街区で「第22回ホイ...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席は8日、スリランカを国賓訪問し、同国のアヌラ・クマーラ・ディサナヤケ...
 フィリピンのセブで開催された第48回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の枠組みで、8日午前、ベトナム...
 国際協力機構(JICA)はハノイ市で1日、ベトナム政府との間で、北部山岳地域の小規模インフラ整備を目的...
トップページに戻る