ハノイカフェを出て、近くにあったアジア系スーパーマーケットへ。中国商品もあるが、街が街だけにベトナム商品が圧倒的に多い。目にとまったのは店名と同様の「Longdan」という商標を持つ、ベトナムでは見かけないベトナム商品たち。後で調べてみたところ、ベトナム系オーナーによるアジア系スーパーマーケットチェーンのようだった。自社サイトやプライベートブランド(PB)も展開しているところを見ると、現地にしっかり根付いているもようだ。海外には海外ならではの大手ブランドがある。こうした本国との違いが面白い。
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プライベートブランドのほか、ベトナムでもおなじみの製品がそろうスーパー
「ユーロスター」でパリへ
次なる目的地は、フランスのパリにあるベトナム人街だ。もちろん飛行機でも行けるが、せっかくなので「ユーロスター」で行くことにした。
ユーロスターは、英国と欧州を結ぶ高速鉄道だ。ドーバー海峡の海底にある英仏海峡トンネルを渡る鉄道で、トンネルの前後では変わりゆく現地の景色を楽しめる。乗客がサンドイッチや菓子など思い思いの食べ物を持ち込んで食べている様子は、さながら新幹線で駅弁を食べている人を見るようで旅風情を感じさせてくれる。
ユーロスターの出発点となるセントパンクラス駅。壮大な建物が目印
英国と欧州をつなぐユーロスター
たった2時間で、異なる景色と文化を持つフランスに到着。ベトナムはフランスの影響を多分に受けているが、そのフランスにいるベトナム人たちはどう暮らしているのか気になるところ。そんなわくわく感を抱き、パリの街へと踏み出した。
【Text & Photo by T.Sasaki】