大衆食堂の再生紙ナプキン、使用はかえって健康に悪影響

2015/05/28 18:42 JST配信

 ベトナムの大衆食堂では、備え付けの紙ナプキンやトイレットペーパーで食器や口を拭いたりすることが多くの人の習慣になっている。ホーチミン市工科大学化学技術学科のグエン・フー・ヒエウ博士は、この習慣は衛生的どころか、健康に害を及ぼしかねないと警告する。

(C)VnExpress,Thi Ngoan
(C)VnExpress,Thi Ngoan

 環境専門家の研究結果によると、市場に出回っているほとんどの紙ナプキンからポリ塩化ビフェニル(PCB)が検出されている。PCBの含有量はわずかとはいえ、時間の経過と共に体内に蓄積されれば、がんなどを引き起こす恐れがある。

 ヒエウ博士は、再生紙の製造過程で塩素を使って漂白することでPCBが副生されてしまうと説明する。コストが安く漂白効果が大きいことから、国内で広く行われている方法で、紙ナプキンのPCB含有量を規制する政府機関はまだないという。

 ヒエウ博士は再生紙で食器などを拭かないよう勧めているが、使う必要がある場合は出所が明確な品質の良い製品を用いるべきとアドバイスしている。ただし市場には有名メーカーを偽装した粗悪な製品も出回っており注意が必要だ。

[VnExpress,20/5/2015 | 14:01 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイではゴキブリやハエ入りのフォー(ベトナム風うどん)やヤモリ入りのブン(米粉麺)など、"変わった"...
 庶民が気軽に立ち寄るコムビンザン(大衆食堂)や路上の店。しかし、食材がどこから運ばれどう料理されて...

新着ニュース一覧

 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
トップページに戻る