計画投資省傘下の統計総局(GSO)は19日、2019年4月1日午前0時時点の人口と住宅の状況を調べた国勢調査2019の正式結果を発表した。人口は9620万8984人で、このうち男性は4788万1061人(49.8%)、女性は4832万7923人(50.2%)だった。人口規模は世界15位、東南アジアではインドネシア、フィリピンに次ぐ3位となった。
![]() イメージ画像 |
人口は過去10年で1040万人増加した。2009~2019年の年平均人口増加率は1.14%で、1999~2009年の1.18%と比べ増加スピードが減速した。
世帯数は2687万0079世帯で、2009年から440万世帯増加した。平均世帯人員は3.6人で2009年から0.2人減少した。2009~2019年の年平均世帯増加率は1.8%で、過去40年間で最も低い増加率となった。
1km2当たりの人口密度は290人で、2009年に比べ31人増加した。東南アジアでは、シンガポール(8292人)、フィリピン(363人)に次いで高い。国内で最も人口密度が高い地方は北部紅河デルタ地方の1060人、次いで南部メコンデルタ地方の757人。逆に最も低いのは南中部高原地方の107人だった。
グエン・チー・ズン計画投資相は、過去10年は65歳以上人口の増加率が最も高く全体の7.7%を占めたとし、人口の高齢化が進んでいると指摘。15~64歳の労働年齢人口が68%を占める「人口の黄金期」がしばらく続くが、2040年に終わりを迎えるとの予測を示した。