ベトナムで昨年から今年にかけてワクチン接種後に11人の子どもが死亡した問題(※関連ニュース参照)について、国内外の医療専門家らは20日、ワクチンの生産過程や品質、注射器の品質に問題はなかったとする結論を明らかにした。11人の死亡の原因は、子どもの体質、家族や医療関係者のケアに関する経験不足、経過観察を怠ったことなどだという。
ベトナムでは昨年5月から今年3月にかけてワクチン接種後に11人の子どもが死亡した。子どもたちはいずれも韓国製またはベトナム製のB型肝炎ワクチンの接種を受けており、うち数人は同時に三種混合 (DPT)と経口ポリオ生ワクチン(OPV)の接種も受けていた。
専門家によると、これらの死亡例は不運なことだが、ワクチンの副作用は通常100万件に1~2件の割合で発生するという。そのため、ワクチン接種によって受ける恩恵のほうが副作用発生による不利益より大きいとされている。医療関係者は、今後も病気予防のために子どもへのワクチン接種を続けるよう勧めている。