メコンデルタ地方で使われている水産養殖飼料からメラミンが検出されたとする報道について、農業農村開発省農林水産物品質管理局のグエン・ニュー・ティエップ副局長は10月29日、ベトナムの水産品がメラミンに汚染されていないことを確認する公文書を通達した。
ティエップ副局長によると、同局が10月22日、中国から輸入された水産養殖飼料原料の魚粉を検査したところ、これらの魚粉が100ppm(1ppm=100万分の1)以上の濃度のメラミンを含有することが判明したという。一部はすでに飼料として使用されていたため、この飼料を与えられた養殖魚と製品化された切り身についてメラミンの検査を実施。その結果、検査したすべてのサンプル(養殖魚15サンプル、切り身10サンプル)でメラミンは検出されなかった。
ティップ副局長は「魚や他の家畜がメラミンに汚染された飼料を摂取したとしても、メラミンが蓄積される可能性は低い」と話す。しかし同局では、メラミンに汚染されていないことを示す証明書のある水産養殖飼料のみ輸入を認めるとしている。