最近、有名家電量販店の名をかたって、品質の低い家電を高額で販売したり高額の修理サービス代を請求したりする詐欺行為が横行している。彼らは本物そっくりのウェブサイトや広告で、消費者を誘導する。
ホーチミン市在住のタインさんは冷蔵庫の庫内灯が切れたため、家電量販店「ファンカン(通称)」のウェブサイトを検索して、保証修理センターに連絡した。タインさんは、センターの職員と名乗る男による庫内灯の交換は保証がきかないという言葉を信じ、20万ドン(約1100円)を支払った。
家電量販店「デニャット・ファンカン」の代表によると、タインさんの冷蔵庫を修理したのは同社の職員ではないという。同社の公式サイトは<http://www.phankhang.vn>だが、これによく似たURLが存在し、同社の名称や写真、ロゴなどを勝手に使っている。
ファンカン以外の別の量販店でも、同様の状況だ。ホーチミン市消費者権利保護協会によると、量販店の名をかたる通販詐欺や修理詐欺などが多数報告されている。同協会では、消費者に詐欺に警戒するよう呼び掛けている。