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世界銀行(WB)は、ベトナムにおける都市部の人口の比率が2040年に総人口の5割を占めるようになり、これに伴い各都市での住宅需要も増加するとの見方を示した。都市部の世帯数は、2015年の830万世帯から2020年に1010万世帯へと増加する見込みで、今後5年間で年平均37万4000戸の住宅が不足するとWBは予想している。
WBによると、ベトナムでは急速な都市化と人口増加により経済成長が続く一方で、良質で適正な価格の住宅が不足しているという。また、ベトナムの2420万世帯の20%にあたる480万世帯が貧困状態にあり、困難な条件のもとで暮らしている。これを受けて、WBは、適正価格での住宅供給を国家発展目標の1つに掲げるべきとしている。
WBは、都市化による住宅需要の増加問題に対する打開策として、政府からの支出を増やし、低所得者や、経済成長率の高い都市及び住宅需要への対応が急務となっている地域への支援に注力すること、適正価格で住宅を供給するための国家プログラムを構築すること、住宅や土地の管理能力を向上させることなどを挙げている。