ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【第2回】まさか私まで・・・日本人が陥りやすい「ベトナムマジック」とは?【VIETJO LIFEコラム:[ロジ・ポジ]】

2018/03/26 12:00 JST配信

(本記事は、2018年3月23日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

皆さん、こんにちは。 廣済堂HRベトナム の堀岡(ほりおか)です。
コラム[ロジ・ポジ]では、ベトナムで暮らす日本人と日本が好きなベトナム人が、少しでも気持ち良い生活を送ってもらえるように、ベトナムをロジカル(ちょっと辛口)に分析し、ポジティブに解説しています。

第2回は日本人が陥りやすい ベトナムマジック についてです。

日本人がベトナムに来たら思うこと

ベトナムが初めての海外という人も、何ヶ国か滞在した後の人でも、 ベトナムって日本に似ているなぁ と思いますよね?

外見が似ている → 目鼻立ち、ファッション、体格
食生活が似ている → 食器、食材、調理方法、調味料
家族観が似ている → 親を敬い、家族を大切にする
宗教観が似ている → 基本は仏教系。クリスマスなど他宗教のイベントも祝う
上下関係が似ている → 年上に対する言葉遣い


その上、親日国で、日本語が溢れ、夜中に歩いても安全となると、感覚的には70%以上似ていると言って良いかも知れません。

前回 解説したとおり、日本人は常に行間を読み、1・3・5を聞いたら10まで理解するのが当然という奇妙な社会で生活します。そこで養われるのが、50%を理解すると残り50%を自動的に補完する能力です。しかし、ベトナムのあれこれが70%も日本に似ていると、その 優れた補完能力が裏目に出て しまい、「残り30%も日本と同じだろう」と誤解するのです。これが、いわゆる「ベトナムマジック」です。

実際の生活ではどうなる?

例えば、夜中に一人で歩いても大丈夫という体験を重ねると、ベトナムは 日本並みの治安だ と錯覚し、当初あったはずの警戒心が低下していきます。つい路上で、かかって来た電話に出てスマホを盗まれたり、ほろ酔い気分で歩いていてひったくりに遭ったりと、治安の良さが日本に似ているからこそ起きる現象は、まさにマジックのようです。


テト旧正月)の直前、当社ホーチミンオフィスの社員がひったくりに遭いました。金曜の夜、日本食レストランで飲食した後、タクシーに乗る際、後ろから来た二人乗りのバイクに、車道側に持っていた手提げ鞄を盗られたそうです。彼は身長185?、体重100kgの巨漢で、しかも香港に8年、カンボジアに2年、ベトナムに1年と海外生活には慣れているはずなのに、です。こんな、絵にかいたように典型的なひったくり被害に遭うほど 日本人は油断してしまうことがある と認識する必要があります。

そこで、折角なのでベトナムの治安について考察してみたいと思います。


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【第2回】まさか私まで・・・日本人が陥りやすい「ベトナムマジック」とは?
コラム「[ロジ・ポジ]」の一覧はこちら → 「[ロジ・ポジ]

著者紹介
堀岡宏至(ほりおかこうじ)
石川県金沢市出身。早稲田大学商学部卒。ベルリンに4年、ハノイに2年、ホーチミンに3年。新しいことへのチャレンジと海外旅行(北半球51ヶ国)を趣味とし、特技は、超ポジティブ思考とパソコンの分解修理。

現在、株式会社廣済堂のベトナム3法人(廣済堂HRベトナムZEN外国語教育センターYUKI日本語センター)の代表取締役。「ロジカルシンキング」「グローバル人材」等の研修講師を務め、時間があれば大学生にも講義を行う。

基本はシャイで無口だが、話し始めると止まらない、と言われる。

連絡先:logiposi@gmail.com または https://www.facebook.com/logiposi/
[ロジ・ポジ]
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
トゥアンアンGでの贈収賄事件、バクザン省党委書記を逮捕 (3日)

 ベトナム全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを落札している建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Group)における違反事件で、東北部地方バクザン省共産党委員会のズオン・バン・タイ書記(男・54歳)が新たに...

べトジェットエア、24年の旅客輸送量2740万人目標 (3日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は4月26日開催の株主総会で、2024年度の事業計画を承認した。  2024年の航空輸送による売上高は前年比

地場スタートアップの調達資金、23年は前年比▲17%減 (3日)

 このほど発表された「ベトナムイノベーション&テクノロジー投資報告書2024(Vietnam Innnovation & Tech Investment Report 2024)」によると、ベトナムのスタートアップ企業が2023年に調達した資金総額は前年比...

ホーチミンの街並みに残る路上床屋の文化 (4/28)

 ホーチミン市には、人生の半分以上の時間を他人の顔や頭髪を美しく整えることに費やしてきた人々がいる。路上床屋には、看板もなければ最新の備品もなく、使い古された革張りの肘掛け椅子と、古びた鏡、そして...

バレー越女子代表ティティがトルコ移籍、今季まで日本でプレー (3日)

 バレーボール女子ベトナム代表のチャン・ティ・タイン・トゥイ(26歳、通称ティティ、4T)が自身5度目の海外挑戦を決めた。新天地はトルコのクゼイボル。これにより、同選手はヨーロッパでプレーする史上初のベト...

1~4月期の新規設立企業5.2万社、前年同期比+3.4%増 (3日)

 統計総局(GSO)が発表したデータによると、2024年1~4月期に全国で新規設立された企業は前年同期比+3.4%増の5万1551社、登録資本金の合計は同+9.3%増の507兆9960億VND(約3兆円)だった。同期における1社当たり...

ホーチミン:今年79日目の猛暑日、過去30年で記録的な猛暑の年に (3日)

 南部水文気象予報センターによると、ホーチミン市では今年に入ってから5月2日までに、35度以上の猛暑日を79日記録しており、2024年は過去30年で記録的な猛暑の年となっている。  気象専門家によると、同市...

ハノイ:高級ホテルの供給増加、3つ星は市場から撤退傾向 (3日)

 英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)によると、ハノイ市では4~5つ星ホテルの供給が増える一方、3つ星ホテルは徐々に市場から撤退しつつある。同社の専門家は、品質の低いホテ...

ドンナイ省:バラバラ殺人事件で医師を殺人・遺体遺棄容疑で逮捕 (3日)

 東南部地方ドンナイ省警察は4月27日夜、殺人と遺体遺棄の容疑で逮捕した医師が犯行を自白したと明らかにした。警察は引き続き、被害者遺体の残り部分の捜索を続けている。  この事件では、同省在住の医師で...

ビンファスト、電動バイクのバッテリーレンタルパッケージ追加 (3日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、自社製の電動バイク向けのバッテリーレンタルパッケー

4月全国CPI、前年同月比+4.4% 前月比は+0.07%(推定値) (3日)

 統計総局(GSO)の発表によると、2024年4月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.07%上昇、前年同月比では+4.4%上昇した。1~4月期の上昇率は前年同期比+3.93%だった。  4月のCPIが前月比で上昇した要因は...

ベトナムの4月PMI、2か月ぶり50超え 新規受注増加 (3日)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2024年4月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.3となり、前月の49.9から+0.4ポイント上昇した。  ベトナムのPMIは、2023年3月に50を割り、以降5か月...

イーレックスとラオカイ省、バイオマス発電プロジェクトで覚書 (3日)

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(イーレックス(東京都中央区)は、西北部地方ラオカイ省との間で、バオタン郡タンロン工業地区における新設バイオマス発電プロジェクトの開発検討および協...

5連休の空港利用者数が前年比減少、航空運賃の高騰で (3日)

 4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに伴う4月27日から5月1日までの5連休に、ハノイ市ノイバイ国際空港とホーチミン市タンソンニャット国際空港の利用者数が共に前年比で減少した。大型連休にもかかわら...

ドンナイ省:バインミー店で集団食中毒、328人が体調不良 (3日)

 東南部地方ドンナイ省ロンカイン市人民委員会によると、同市スアンビン街区(phuong Xuan Binh)にあるバインミー(ベトナム風サンドイッチ)店で集団食中毒が発生し、2日午後3時までに328人が体調不良を訴えている...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved