(C) LSエコエナジー 写真の拡大 |
- ベトナムで超電導ケーブル事業を展開
- 協力体制を構築、事業機会を模索
- 都市化などによる電力不足に対応
韓国の中堅財閥LSグループで、ベトナムを中心に事業を展開するLSエコエナジー(LS Eco Energy、旧LS電線アジア)はこのほど、ベトナムエネルギー研究所(Institute of Energy=IE)との間で、超電導ケーブル事業に関して協力するため業務提携契約を締結した。
契約に基づき両社は、ベトナムの電力網に超電導ケーブルを適用するため、協力体制を構築し、事業機会を模索していくこととした。
超電導ケーブル事業でベトナム企業と提携した背景としてLSエコエナジーは、ベトナムにおいて都市化や大規模なデータセンターの建設が進むことで、電力不足がより深刻化する可能性があることを挙げた。
これに先立ちLS電線は2019年、韓国京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)市の興徳(フンドク)地域~同市の新葛(シンガル)発電所区間で、超電導ケーブルの商用化に成功していた。
LSエコエナジーは1992年、ベトナム進出を果たした。2023年にはペトロベトナムグループ(PVN)傘下のペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](Petrovietnam Technical Services Corporation=PTSC)と提携し、海底ケーブル事業における協力に向けた覚書(MOU)を締結している。
このほか、レアアース事業も手掛けており、1月にはベトナムの鉱山企業フンティン・ミネラル(Hung Thinh Minerals)と、レアアース200tの供給に関する契約を締結した。年内にベトナムでレアアース加工工場を着工する予定だ。