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- 航空宇宙分野に特化したアカデミー開設
- 年間約100人の航空宇宙人材を育成
- 航空機部品製造で専門性の高い人材
韓国の航空機メーカーである韓国航空宇宙産業(KAI)はこのほど、ベトナム国防省傘下の国防経済技術工業総公社(GAET)との間で、航空宇宙分野の人材育成と供給に関する覚書(MOU)を締結した。
MOUの締結を受け、KAIとGAETは、国防省傘下の職業訓練校など現地の教育機関に航空宇宙分野に特化したアカデミーを開設し、年間約100人の人材育成を目指す。
これによりKAIは、韓国の協力会社に対する海外人材の供給ができるようになる一方、GAETは航空機部品製造における専門性の高い人材を育成できる。またKAIの協力会社は、安定的に海外人材の確保が可能となる見込みだ。
今回のMOUは、航空宇宙事業を手掛ける韓国の中小企業において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以降続いていた人材不足の解消を目的に締結された。KAIとその協力会社は、韓国で専門職の外国人に対して発行されるビザ「特定活動(E-7)」の一部として新設されたビザ「航空機部品製造員」が発行予定であることから、専門職の外国人を活用する方針について検討を続けてきたという。