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- ハノイ新築マンション価格、10年で2倍に
- 直近3年の高級クラス物件供給増加が影響
- ホーチミン市の価格水準に近づく
米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)が先般発表したレポートによると、2024年3月末時点におけるハノイ市のマンション供給量は670案件の約37万戸となっている。
2014年~2023年に同市のマンション販売価格は2.1倍に上昇した。年平均上昇率は+9%で、特に高級クラス物件の供給が多かった直近3年の上昇幅が大きかった。
一方、土地付き住宅販売価格は同期間に+54%上昇。土地付き住宅の供給量は550案件の約12万戸となっている。
北部の住宅市場は、2018年~2019年に目覚ましい成長を遂げたが、その後は世界経済の停滞を受けて低迷を続けている。2025年1月1日に改正土地法が施行されるため、デベロッパーも住宅購入希望者も様子見を続けている状況だ。
C&Wは今後のマンション新規供給について、ハノイ市の西部や郊外のほか、北部紅河デルタ地方バクニン省や同フンイエン省など、同市中心部から半径30km以内の近隣省にも拡大していくと見込んでいる。
この他、北部紅河デルタ地方ハイフォン市や東北部地方クアンニン省でも大規模な都市区が市場に参入しており、新たな衛星都市が形成されているという。
また、ベトナムのオンライン不動産仲介サービス大手「バットドンサン(Batdongsan=不動産)」<Batdongsan.com.vn>は、セカンダリー市場での動きとして、ハノイ市のマンション希望売却価格が2021年~2024年に急上昇し、ホーチミン市の価格水準に近づいていると指摘。
同サイトによると、ホーチミン市のマンション平均販売価格が1m2当たり4800万VND(約29万円)となっているのに対し、ハノイ市のマンション平均販売価格は1m2当たり4600万VND(約27万7000円)となっている。