ハノイ市最高人民裁判所は25日、昨年9月にベトナム人の恋人を殺害し遺体を焼いた韓国人キム・キ・ジョン被告(27歳・男)に殺人罪で死刑の判決を下した。今年1月にハノイ市人民裁判所は終身刑の判決を出していたが、遺族が控訴していた。また遺族への慰謝料は、初審判決の5200万ドン(約26万円)から6100万ドン(約31万円)に引き上げられた。
起訴状によると、ジョン被告は2007年12月にベトナムに入国、事業パートナーを探している時、ハノイ大学韓国語学科4年生だったダオ・ティ・フエさん(当時20歳)をベトナム語家庭教師として雇った。その後、2人の間柄は恋愛関係へと発展。昨年9月正午ごろ、性交渉の後フエさんから元恋人の話を聞かされたジョン被告は、嫉妬して激高のあまりフエさんの首を絞めて殺害。フエさんの遺体を空き地でガソリンをかけて焼き証拠隠滅を図った。ジョン被告は法廷で「なぜ犯罪を犯したのか分からない」と述べたという。