ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

路上のバイクタクシー、配車アプリの拡大で苦戦―トラブルも多発

2016/12/02 17:04 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre 写真の拡大.

 ホーチミン市のバイクタクシー(セオム=xe om)業界では、アプリケーションを利用したバイクタクシー配車サービスが急速に普及していることを受けて、路上で客待ちをする従来型のバイクタクシー運転手が激しい競争に晒されている。

 同市では現在、「グラブ(Grab)」、「ウーバー(Uber)」、「ゴー・IXE(GO-IXE)」、「ゴーゴックス(GOGOX)」、「イージーゴー(EASYGO)」など多くの「ハイテクセオム」が事業を展開している。運賃はスマートフォンやバイクのメーターで計算され、移動距離が長いほど安くなるほか、ルートや運転手の情報も明確なため乗客が安心して利用できる環境となっている。

 従来型のバイクタクシーを利用する場合、運転手と直接交渉しなければならず、運賃も割高になるため、スマートフォンを使いこなす若年層は従来型のバイクタクシーを敬遠し、代わりにアプリでバイクタクシーを予約するようになっている。同市で活動する「ハイテクセオム」の数は2万人余りに上っており、中には学生も少なくない。

 タンソンニャット国際空港付近で客待ちをするバイクタクシー運転手のフンさんは、「以前は1日に30万VND(約1500円)の収入を得ていたが、今は3分の1を稼ぐのもやっとだ」と嘆く。1区のハイバータンチン(9月23日)公園を拠点とするバイクタクシー運転手のヒエンさんは、「『ハイテクセオム』は運賃が安いし、2回の利用で1回無料などのキャンペーンもあるため、とても競争できない」と語った。

 こうした中、従来型のバイクタクシーと「ハイテクセオム」の間で利益対立が原因のトラブルも多発している。グラブ社のベトナム現地法人であるグラブベトナム社(Grab Vietnam)によると、同社のバイクタクシー配車アプリ「グラブバイク(GrabBike)」の運転手が従来型のバイクタクシー運転手から脅迫や暴行を受けたケースは直近1年間で65件に上るという。

 トラブルが最も多く発生しているのは、タンソンニャット国際空港で18件。続いて、◇アンスオンバスターミナル(ホックモン郡):15件、◇コンクインロータリー(1区):10件、◇ファングーラオ通り(同):10件、◇レホンフォン通り(5区):7件などとなっている。

[Tuoi Tre, 01/12/2016 18:53 GMT+7 , A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
チン首相、「2桁の経済成長率目標は十分実現可能」 (18日)

 ファム・ミン・チン首相は、16日に開かれた「ベトナム経済サミット2025」の全体会議で演説し、「ベトナムの2桁の経済成長率目標にはしっかりとした基盤があり、余地もあり、十分に実現可能だ」と断言した。 ...

故ホー主席の父グエン・シン・サックの墓、特別国家級遺跡に指定 (18日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省カオライン街区にあるグエン・シン・サック遺跡区で16日、故ホー・チ・ミン主席の父親である故グエン・シン・サック氏の墓を特別国家級遺跡に指定する証明書の交付式と、同遺...

サイゴン川沿いに歩道橋2本建設へ、市民と観光客の安全確保 (18日)

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、サイゴン街区(旧1区)トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りを横断する歩道橋2本の建設およびバーソンB埠頭・C埠頭の改修を承認した。サイゴン川沿いエリアの都市空間整備と歩...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

「人材競争力に関する国際調査(GTCI)」、越は135か国中76位 (18日)

 インシアード(INSEAD)は、世界135か国の「人財を獲得・育成・維持する能力」を調査・ランク付けした「人材競争力に関する国際調査(Global Talent Competitiveness Index=GTCI)2025」を発表した。  GTCIで...

韓国の造船用資材メーカー、カインホア省に新工場を設立へ (18日)

 造船用資材などを生産する韓国のセジン重工業(Sejin Heavy Industries)は、南中部地方カインホア省にあるニントゥイ工業団地に新工場を設立する。  セジン重工業は2011年、カインホア省に現地工場のセジン...

12月19日、全国で234案件を一斉に着工・竣工 総額20兆円 (18日)

 12月19日、全国各地で計234件のプロジェクトに関する着工・竣工・開通の記念式典が開催される。2016年1月に開幕する第14回共産党全国大会を祝う行事の一環として行われ、投資総額は約3400兆VND(約20兆円)に上る...

「イオンモール・ダナン・タインケー」、26年夏オープン (18日)

 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、南中部地方ダナン市で開発中の「イオンモール・ダナン・タインケー(AEON MALL Da Nang Thanh Khe)」について、2026年夏のオープンを目指して準備を進めている。  同...

ベトナム映画、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート逃す (18日)

 アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は米国現地時間16日、第98回アカデミー賞「国際長編映画賞」のノミネート候補作品のショートリストに選出した15作品を発表した。  ベトナム代表とし...

ベトナム航空、ホーチミン~コペンハーゲン線を就航 初の北欧線 (18日)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、ホーチミン市とデンマークの首都コペンハーゲンを結ぶ直行便を就航した。ベトナムと北欧を結ぶ直行便はこれが初めて。

25年1~11月期の訪日ベトナム人63.5万人、24年通年超え (18日)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年11月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+3.2%増の5万1800人で、11月として過去最高を記録するとともに、8か月連続で単月の過去最高を更新した。  1~11...

ホーチミン:外国人の滞在状況を抜き打ち検査、新政令施行で (18日)

 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CPが15日に施行されたことを機に、ホーチミン市タンディン街区(旧1区の一部)警察は15日夜から16日未明にかけて、賃貸住宅やホテル...

山洋電気、フンイエン省に子会社を設立へ 新工場を法人化 (18日)

 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都豊島区)は、北部紅河デルタ地方フンイエン省に同社100%出資の連結子会社を設立する。  子会社「山洋電...

25年11月の対日貿易収支、1349億円の黒字 +15.5%増 (18日)

 日本の財務省が発表した2025年11月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+15.5%増の1348億5800万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+14.0%増の2499億780...

ビンEVタクシー、フィリピンのダバオでサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM(X

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved