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「地銀で働いていたおかげだと思います」平田健祐さん / 損害保険会社勤務【VIETJO LIFEコラム:Voice~ベトナム最前線で働く人の声~】

2019/04/17 12:00 JST配信

(本記事は、2019年4月16日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。

今回のベトナム就職者談は、大手損害保険会社のベトナム法人にて現地採用として勤務をされている平田 健祐さんにお話をお聞きしました!


大学卒業後、日本で地方銀行に入行し、約6年の勤務後に退職。今から1年半ほど前に海外就職を果たし、現在ベトナムでお仕事をされています。日本での仕事内容、海外勤務を志したきっかけ、ベトナムでの仕事の様子やベトナム人との関わり方などについてお話をいただきました。

海外就職のきっかけ

– いきなりですけど、新卒でも金融系に就職されたのでしたよね?

平田:はい、新卒では地銀に就職をして、6年半の期間、営業として働きました。働いていた地銀では法人営業と個人営業のどちらも担当をし、企業融資から住宅ローン、クレジットカードの営業など幅広い金融商品の営業として勤務をしました。

– 新卒の頃から海外で働くことには興味があったのですか?

平田:海外勤務にはもともと強い興味がありました。貿易関係の仕事をしているおかんの影響が大きかったんだと思います。新卒の就職活動の時期には銀行の他には、商社や海運のような海外で働くチャンスを得やすいような業種も受けていましたね。

– 地銀というと海外勤務のチャンスはそれほどなさそうに感じるのですが、実際はどうなのでしょうか?

平田:新卒の就活時はいろいろな条件を加味して地銀への就職を決めましたが、実際イメージ通り、地銀に就職してから海外勤務ができる可能性は低いです。3500名くらいの行員がいる銀行だったのですが、海外拠点は3つほどで、実際に海外で勤務をしている行員は10名程度でした。


– それはかなり少ないですね…。

平田:ただ、その中でも若手をトレーニーなどとして海外に出していこうという方向性で、仕事内容自体はとても魅力的に感じていたので、その銀行を辞めずに海外勤務をできる可能性を探っていました。実際に社内公募という形で、海外勤務希望者を募った面接には数回参加をし、その度に結構しっかりと準備をしていました。

3回ほど社内公募による面接を受けましたが、倍率も高く、なかなかいい結果を得ることはできませんでした。銀行での仕事は好きでしたが、海外で働きたいという想いを実現するために 確実に海外で働ける方法を探す中で、現地採用として働くことを決めました

海外就職でベトナムを選んだ理由とは?

– 地銀を「辞めて、海外で就職するぞ!」と決めた時にベトナムは有力候補だったのですか?

平田:いえ、実をいうと全くそんなことなかったです。当時はベトナムに来たこともなく、東南アジアでは旅行でフィリピンとインドネシアに行ったことがあるという程度でした。

– 結果的にベトナムで働くことになったのはどうしてだったのですか?

平田:職種で選んだらベトナムになりました。特に国は絞って探していなかったのですが、 金融系の仕事を続けたい という希望はありました。

元々地銀を辞めることを考えていなかったのは、仕事内容としては充実感を持ってやれていたからです。特に銀行の営業マンとして企業融資の仕事はとても面白いと感じていました。結局は融資できるかできないかは銀行として判断をするのですが、融資できるかギリギリの先に対して企業分析をし、説得材料を集め、融資を実行することで企業の助けになるという仕事は社会的意義と自分のスキル向上の両面から大きなやりがいを感じていました。

自分が転職活動をしている際に、たまたま現職の損保の営業のポジションを募集していたので、応募して就職することになりました。

– ベトナムについて特にこだわっていなかったとのことですが、実際に住んでみてどう感じていますか?

平田:思っていたよりも全然いいです!

たまに日本にいる方からベトナムというと典型的な発展途上国で、高いビル1つないという想像をする人がいますが、ホーチミン市内はそんなことないです。日本食屋さんもたくさんありますし、日本人にとっても生活しやすいところだと思います。

仕事の面でも、国自体のGDP成長率や、日系企業が盛んにベトナムに進出をしていることからも大きな可能性のある国だと感じることが多いです。


– ベトナムで就職された時は28歳でしたよね?そのくらいの年齢だと結婚や昇進などライフスタイルの変化がありますよね。また、現地採用となると年収が下がるケースも多いと思いんですが、その辺りはどうでしたか?

平田:そうですね。個人的には 28歳での海外就職は少し遅かったかな と思っています。もう少し早く来ても良かったと思います。

待遇の面について、正直給与はだいぶ下がりましたが、それよりも海外で働きたい思いが強かったです。ただ、年金や保険などは自分でなんとかしないといけないので、そこは心配になり自分で色々調べましたね。

まぁいろんな不安があるのは当たり前のことですけど、 「それでもいく!」という勢いが大事 だと思います。僕の場合は当時の彼女に振られたこともありましたが…。


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著者紹介
JellyfishHR Co.,Ltd
2013年8月から日系人材紹介会社としてベトナムに進出。現在「ハノイ」「ハイフォン」「ホーチミン」の3拠点にて、日系、非日系問わず人材紹介サービスを提供しており、常に100件を超える日本人向けのベトナム勤務の求人・仕事を保有している。
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