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双日、地場SaaS企業のフィンベトに出資

2024/04/26 15:45 JST配信
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双日、ベトナム最大手の業務用食品卸の全株式を取得
  • 流通関係者と消費者の利便性向上目指す
  • 双日、ベトナム消費者の購買力向上に着目
  • 双日グループのバリューチェーン拡大図る

双日株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムで主流となっている家族経営を中心とした小規模小売店の受発注管理やキャッシュレス決済用のスマートフォンアプリなどを手掛けるSaaS企業のフィンベトテクノロジー(Finviet Technology、ホーチミン市)に出資した。

 フィンベトのアプリは、メーカーから卸売や小売を通じて消費者に至るサプライチェーン全体の受発注をオンライン化してシームレスにつなぐことができ、フィンベトが提供するキャッシュレス決済や借入の機能を組み合わせることで、流通関係者と消費者の利便性向上を目指す。

 フィンベトが2022年に本格的な提供を開始した代表的なアプリ「エコ・マーチャント(ECO Merchant)」は、小規模小売店を中心とした利用者がアプリ上で幅広い取扱商品の中から注文でき、受発注や配送状況を簡単に確認できる利便性から、ハノイ市やホーチミン市などの大都市を中心に、アプリを導入した店舗数が3万店を超えた。

 また、銀行口座を保有していない人が多いベトナムにおいて、フィンベトは、ベトナムで唯一、法人向けの決済代行ライセンスを持つことから、小売店がメーカーや卸売へ商品を注文する際に、従来の現金に代わってオンライン決済を行うことができ、銀行から資金を借り入れることもできる。

 双日は、ベトナムの消費者の購買力向上に着目し、製造・物流・小売のバリューチェーン構築を進めている。2023年には業務用食品卸最大手のダイタンベト(DaiTanViet、ホーチミン市)を買収し、連結子会社で小売店向け消費財卸大手のフオン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング(Huong Thuy Manufacture Service Trading)とともに、個人経営の小売店や量販店、ホテルや飲食店などを取引先とする総合食品卸を形成して販路拡大を進めている。

 今後、フィンベトが強みとするオンライン化されたネットワークとの連携を検討し、ベトナムにおける双日グループのバリューチェーン拡大を図っていく。

[2024年4月26日 双日株式会社ニュースリリース A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
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