ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【第1回】社会課題解決の前線へ~沖縄地方創生プロジェクトからベトナムへ~【VIETJO LIFEコラム:ベトナムにおける障がい者雇用創出の世界に飛び込んでみて】

2020/03/30 12:00 JST配信

(本記事は、2020年3月23日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

こんにちは、福崎雄生(ふくざきゆうき)と申します。2019年7月よりホーチミンに移りまして、障がい者雇用創出を目的としたベトナム国内の社会的企業にて活動をしています。

本コラムでは、現在所属している団体の活動やそこから得た気づき/学びを発信していきたいと考えています。みなさまにとっても日頃とは少し違った視点でベトナムを捉える機会に繋がれば大変嬉しいです。

ベトナムでの具体的な活動に関しては次回紹介しますので、今回は私がホーチミンに移ってくるまでの背景を中心にお伝えします。(自己紹介メインのような内容になりますが、どうかお付き合いくださいませ)

ベトナムに来るまでの経緯

私自身、もともと社会貢献活動への関心がありまして、学生時代から東北地方の復興ボランティアに参加するなど微力でも誰かの役に立てればと活動を行ってきました。現地では、がれき撤去や側溝の清掃などを行ってきました。

東北での活動に関わる中で、復興の加速を目的として様々なウェブサービスが立ち上がっていることを知りました。多種多様なサポートの方法があることを感じたと同時に、人やモノ、情報を繋げることが復興に大きく寄与していることやITの可能性について改めて実感する機会となりました。

そうこうするうちに就職活動を迎え、大学では情報工学を専攻していたこともあり、日系の通信企業に入社することにしました。通信であらゆるものを「繋げる」という強みを活かして、よりよい社会の実現に貢献したいということを志望理由として伝えていたのですが、幸運にも入社三年目のタイミングでそのチャンスが巡ってきました。社内で沖縄県の地方創生プロジェクトが発足しまして、ありがたいことにそのプロジェクトにアサインされることになりました。

そして、沖縄へ。


沖縄の業務内容は、地域課題の解決や地域産業の振興を目指し、行政や地場企業の方々の事業企画/遂行をサポートするというものでした。

市町村や地元産業が持続的に発展できるように沖縄の方々と協力しながら活動を行ってきました。具体的なプロジェクトは紹介できないのですが、イメージとしては 外務省のジャパンSDGsアワード (SDGs: 持続可能な開発目標)に紹介されているような事業の創出を目指していました。昨今では広く認知されているSDGsですが、実は地域レベルでも様々な取り組みが行われています。

※SDGsに関しましては、 山田邦永さんのコラム にて触れられておりますのでご覧くださいませ。
そんな沖縄での活動の中で個人的に強く感じたことは、根の深い地域課題の解決は一筋縄にはいかず、地道な活動を継続的に行っていく必要があるということでした。

しかし、継続的な活動を維持するためには活動資金が必要になるため、社会課題解決においては実は(いい意味で!!)お金を生み出すビジネスの力が求められていることを知りました。実際に、現地の方々からも地域課題解決を目指す事業における収益モデルの考案に協力してほしいという要望を受けることがありました。

(所属組織のプロジェクトとしては優良事例も生み出されてはいるのですが)少なくとも私個人としては、ビジネスの力で地域課題を解決するというアイデアを生み出し、更にそれらを遂行していくにはあまりに力不足であることを痛感しました。

そんな悶々とした感覚の中、社内の人材育成制度の一環で「留職プログラム」という取り組みへの参加者募集が始まっていることを知りました。


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【第1回】社会課題解決の前線へ~沖縄地方創生プロジェクトからベトナムへ~
コラム「ベトナムにおける障がい者雇用創出の世界に飛び込んでみて」の一覧はこちら → 「ベトナムにおける障がい者雇用創出の世界に飛び込んでみて

著者紹介
福崎雄生
2019年7月よりホーチミンに移り、障がい者雇用創出を目的としたベトナム国内の社会的企業にて活動をしています。みなさまにとっても日頃とは少し違った視点でベトナムを捉える機会になるように、現地での学びや気付きを発信してまいります。
著者略歴:1990年生まれ、愛媛県今治市出身。立命館大学卒業。日系IT企業勤務(官公庁向けシステム開発 – 沖縄県の地方創生プロジェクト – 研修の一環でベトナムの社会的企業へ)
>> Facebookページはこちら

>> LinkedInはこちら
ベトナムにおける障がい者雇用創出の世界に飛び込んでみて
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
時代とともに消えゆくビンロウジ、商売上がったり (6:40)

 「最近じゃビンロウジ(檳榔子、ヤシ科植物ビンロウ(檳榔)の種子)に関心を持つ人はほとんどいなくなった。結婚式用に買う人も少なくなって、嗜む人はほとんどいなくなった。好きで仕事を続けているけれど、商売...

メトロ1号線、元兵士や外交機関の代表者を乗せて試運転 (5:44)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)は、間もなく南部解放記念日(4月30日)とディエンビエンフー戦勝記念日(5月7日)を迎えるにあたり、4月26日に、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティ...

プラ製品の天馬、新工場建設でクアンニン省から投資登録証明書取得 (4:23)

 プラスチック製品の製造・販売を手掛ける天馬株式会社(東京都北区)は、同社連結子会社である天馬ベトナム(TENMA VIETNAM)が東北部地方クアンニン省に第2工場を建設する件で、15日付けでクアンニン省から投資登...

ホーチミンの街並みに残る路上床屋の文化 (28日)

 ホーチミン市には、人生の半分以上の時間を他人の顔や頭髪を美しく整えることに費やしてきた人々がいる。路上床屋には、看板もなければ最新の備品もなく、使い古された革張りの肘掛け椅子と、古びた鏡、そして...

中古車・建機の解体業で豊かになった村 (27日)

 北部紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック郡テーロー村(xa Te Lo, huyen Yen Lac)は、自動車や建設機械の解体業で豊かになった村として知られる。  この村で、中古の自動車やバイク、建機などを買い取り...

フエ:故チン・コン・ソンの名前を冠した学校が開校 (27日)

 北中部地方トゥアティエン・フエ省ナムドン郡人民委員会は24日、国民的音楽家である故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)氏の名前を冠した学校の開校式を開催した。式典にはソン氏の遺族や友人らが参加した。 ...

ホーチミン:市内初の「電子街」が10区に誕生 (27日)

 ホーチミン市10区7街区人民委員会は25日、市内初となる「ニャットタオ電子街(pho chuyen doanh dien tu Nhat Tao)」のお披露目式典を開催した。  電子街は、ニャットタオ(Nhat Tao)通り、ビンビエン(Vinh V...

ベトナム共産党、序列4位の国会議長を解任 首脳部解任相次ぎ異例の事態 (26日)

 ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職を解任することを決定した。  中央執行委員会は解...

アップル製品の生産拠点数、ベトナムが世界4位 東南ア最多 (26日)

 米アップル社(Apple)がサプライチェーンの多様化に注力している中、依然として中国が同社最大の生産拠点となっているが、ベトナムでも生産拠点数が大幅に増えており、主要生産拠点の1つになっていることが同社...

中国、南シナ海で3か月間の漁獲禁止を発表 ベトナム外務省が抗議 (26日)

 中国は、5月1日から約3か月間にわたり南シナ海での漁獲を禁止すると発表した。漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナムが領有権を主張する南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)周辺海...

ハノイ:行政区再編計画を承認、ホアンキエム区の合併なし (26日)

 ハノイ市人民委員会は25日、2023~2025年の行政区再編計画を承認した。これにより、ホアンキエム区の合併はせず、郡レベル(郡・区・町=thi xa)の行政区の数を現在の30で据え置くことで一致した。  計画に...

授業料返還渋る英語学校エーパックス運営会社に56万円の罰金処分 (26日)

 国家証券委員会(SSC)は、情報公開規定に違反したとして、英語学校「エーパックス・リーダーズ(Apax Leaders)」を運営するエーパックス投資ホールディングス[IBC](Apax Holdings)に9

双日、地場SaaS企業のフィンベトに出資 (26日)

 双日株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムで主流となっている家族経営を中心とした小規模小売店の受発注管理やキャッシュレス決済用のスマートフォンアプリなどを手掛けるSaaS企業のフィンベトテクノロジー(Fi...

三菱重工、ベトナム現地法人を設立 駐在員事務所の機能を大幅強化 (26日)

 三菱重工業株式会社(東京都千代田区)は、ベトナム現地法人「ベトナム三菱重工業(MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES VIETNAM)」を設立し、このほど本格活動を開始した。ハノイ市バーディン区に本社、ホーチミン市1区...

南北高速道路、カムラム~ビンハオ区間が開通 投資総額540億円 (26日)

 南北高速道路の東側路線建設工事の一部である南中部沿岸地方カインホア省カムラム~南中部沿岸地方ビントゥアン省ビンハオ(Cam Lam~Vinh Hao)区間が26日午前に開通した。  同区間は全長78kmで、官民パート...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved