少年らに女装をさせ売春婦として客引きを行わせては、客の金品を奪っていた夫婦の犯行が明るみになった。この事件は、9月末にホーチミン市10区警察のもとに、女装売春少年グループに騙されて窃盗に遭ったという訴えが、相次いで寄せられたことで発覚したもの。
警察は10月26日、ズオンという男とトゥエットという女の夫婦が、これらの犯行の首謀者と断定。この夫婦は少年6人の胸や尻に詰め物をさせ、化粧を施して売春婦として客引きを行わせていた。
一味の手口は、まず少年らがバイクで流しながら目ぼしい男に誘いをかけ、首尾よく客を捕まえると夫婦が借りているアパートに連れて行く。客は部屋代5万ドン(約360円)と15万ドン(約1100円)~20万ドン(約1400円)の買春料金の前払いを要求される。そして、室内で客が少年を前に油断している隙に、ズオンが客の財布や腕時計などを失敬するという具合だ。
これらの戦利品は客を捕まえてきた少年と夫婦の間で折半されていたが、部屋代と買春料金は夫婦が取っていた。夫婦の毎月の稼ぎは1億ドン(約70万円)にもなっており、もっぱら博打につぎ込まれていたという。