ドイツの首都ベルリンの東に位置するマルツァーン地区で16日午前、ベトナム人女性(36歳)とその娘(2歳)が3人の暴漢に襲われる事件が発生した。暴漢らは人種差別的な言葉を発しながら女性の顔を殴りつけ、女性らがその場から走り逃げるとさらに石を投げてきたという。女性は頭と首を負傷したが、幸い娘にけがはなかった。現地では以前にもベトナム人女性(50歳)が強盗に遭い、負傷する事件が発生しているが、今回の暴漢と同一犯ではないかと見られている。
ドイツでは外国人が襲われる事件が多発しており、昨年は前年に比べ37%も多い511件に上った。同国のヴォルフガング・ショイブレ内相は先月、こうした事件の増加に遺憾の意を表明している。