中部フエ市で2年に1度開催されるフエフェスティバルに登場するゾウが、異物を飲み込んで危うく死にかける、という珍事が発生した。
このゾウは、フエ古都遺跡保存センターが所有する3頭のうちの1頭で、ある日を境に突然、何も食べずに繰り返し吐くようになった。数日経っても原因が一向に分からないため、センターはちょうどフエを訪れていた外国人の専門家にゾウを診察してくれるよう頼んだ。そして診察を終えた専門家がある薬をえさに混ぜて食べさせると、ゾウはなんと長さ30センチの水道管の一部を吐き出した。異物を吐き出したゾウは、さっぱりした様子で普段通りにえさを食べ始め、その後順調に回復した。
同センターのフン・フー所長によると、ゾウは食事に関して非常に神経質な動物で、水道管を飲み込むなどということは通常起こり得ないという。センターでは現在、なぜゾウが水道管を飲み込んだのか、原因を調査している。