北部ハイフォン市で5日、霊媒師が信者を操って隣人を殺害するという事件が起きた。この事件は、同市ティエンラン郡フンタン村のブ・ダン・ティエンさん(43歳)の自宅で起きた。
ティエンさんの妻のクオック(41歳)は以前から救世主を名乗り、「病気が治せる」、「死者と交信できる」などと言って、信者から金品を受け取って霊媒を行っていた。この日もクオックは大勢の信者に囲まれて霊媒を行っていたが、ティエンさんを訪ねてきた隣人のファム・バン・チュンさん(42歳)が部屋に入ってくるのを見ると突然、「悪魔が来た! 殺せ!」と叫んで、信者たちを使ってチュンさんに殴る蹴るの暴行を加えさせた。一時間にも及ぶ暴行を受けたチュンさんはその場で死亡した。
信者たちは当時、クオックの霊媒行為で催眠状態にあったと見られているが、容疑については認めている。現在、地元警察が事件の詳しい背景や原因を捜査中だ。