南中部クアンナム省のチャム島は生物圏保護区の指定候補として申請することになったが(※関連ニュース参照)、実はこの美しい島でごみ処理問題が浮上している。
チャム島のタンヒエップ村には約3000人の住民が暮らしており、毎日1トンの生活ごみが出ているが、観光シーズンになるとごみの量も大幅に増加する。しかし、同村には現時点で公共のごみ処理場がなく、全島で1台のごみ収集車が週に2度回収に来るだけだ。そのため、住民は薄暗い夕方になってから海にごみを投棄しており、港や海岸にはごみが散乱している。
同村人民委員会のカオ・バン・ファイ主席は、「ごみを島から運び出すのには費用が高くつきすぎる。そうかと言って、島内でのごみ処理場建設は生態系に影響を及ぼすため認められない」とこの問題で頭を抱えている。