ハノイ市内に住む男性ハイさんは、通勤途中に買い物をしようとチャンフイリエウ通りに愛車のメルセデスベンツをほんの2、3分止めたすきにバックミラーを盗まれる被害にあった。翌日、自動車の部品屋が集まる露天市場に行くと、盗まれたばかりの自分の車のバックミラーが売られているのを発見した。ハイさんは憤慨しながらも、新品を買う費用に比べれば安いと、もともとは自身の持ち物を金を払って取り戻すはめになった。
ハノイ市警察によると、このような自動車部品の窃盗事件がこのところ増加傾向にあるという。以前は人通りの少ない場所に停めてあった車が狙われていたが、最近は駐車場に停めてある車や走行中の車まで被害にあうケースが目立っている。犯人は無職の麻薬中毒患者であることが多いという。
ハノイでは昨年、1日100台のハイペースで自動車登録数が増加したが、安全な駐車場所の整備は進んでいない。