18日夜、ホーチミン市のチュンブオン病院にアリにかまれて重いショック症状を起こした男性が担ぎこまれた。この男性は同市11区に住むDさん(48歳)で、病院に到着したとき、知覚が混乱し、まぶたがはれ、呼吸が速く、血圧も低下していた。
Dさんは同日午後9時ごろ、在宅中に突然背中にチクチクする痛みを感じたため、妻を呼んで見てもらうと、背中に羽アリのような虫が張り付いていたという。Dさんの妻はすぐに手で払い落としたが、その2~3分後からDさんは体中のかゆみに始まって、だるさ、嘔吐(おうと)、下痢の症状を催し、呼吸困難と目まいで意識がもうろうとしてきたため、家族が病院に搬送した。
医師らは、昆虫に刺されることで起こるアナフィラキーショック(急性アレルギー反応)であると診断。治療によりDさんの容体は今のところ安定している。医師によると、虫(主にハチ)に刺されたりかまれたりすることで引き起こされるアナフィラキーショックは、処置が遅れると死亡することもあるので迅速な対応が必要だという。