ホーチミン市市場管理支局は7月31日、同市12区にあるカンピナ・ベトナム社の倉庫を立ち入り検査し、「カンピナ(Campina)」銘柄と「イピー(Yippee)」銘柄の乳製品のうち、牛乳1万6838本と練乳(缶)3万5202個が消費期限切れになっているのを発見した。
同支局は前日の30日、原料乳を積んだトラックが同市トゥードク区にある民家で荷下ろししているのを発見、検査したところ原料乳3114キログラムのうち約3000キログラム分の製造元が不明で消費期限が切れていることが分かった。この原料乳を購入したドクミン社がカンピナ・ベトナムの発行した領収書を提示したため、管理支局が翌日同社の倉庫を立ち入り検査した。
管理支局の調べに対しカンピナは、上記の原料乳を製品製造のために輸入したことを認めた。同社はこれらの製品の製造を停止したため、7月28日のこの原料乳をドクミン社に販売したという。カンピナのマーケティング責任者であるレ・キム・トゥー氏は、ドクミン社が家畜用飼料の原料にすると言ったため消費期限切れの商品を販売したと説明している。調査の結果、ドクミン社は「幽霊会社」だったことが判明している。同管理支局はこの事件についてさらに調査を続ける構えだ。