建設省とホーチミン市建設局は2日、「地下建設工事~事故の教訓と対策」と題するセミナーを開催した。
同省のグエン・チュン・ホア科学技術部長によると、1990年代に同市では多くの地下建設工事が行われたが、施工やコンサルティングを担当したのがいずれも外国企業であったため、事故はほとんど起きなかったという。ホア部長は、最近地下工事に関する事故が多発しているのは、設計や施工技術面での対策が重視されておらず、工事現場近隣の建物への影響も考慮されていないことが一因だと指摘した。また、現在ベトナムで施行されている建設関連の基準は1100以上あり、他の東南アジア諸国より多いほどで、事故は「不可抗力」ではないと述べた。
サイゴン建設監査社のフイン・チャイン・ティエン氏も、企業の多くが地下部分の地質調査を十分に実施せず、地盤強化策を施していないことが事故につながっていると指摘した。