グエン・タン・ズン首相は13日、ハノイ市ハイバーチュン区にあるトンニャット(統一)公園の隣接地(レズアン通り295番地)で計画されていた「SASロイヤルホテル」建設案件について、この場所での建設を中止し別の場所に建設するよう指示した。ズン首相はハノイ市人民委員会に対し、代替地を探して投資主体に紹介するとともに、投資主体がこれまでに投じた費用を算定して対策案を提示するよう求めた。
同ホテルの投資主体はハノイ観光総公社とシンガポールのSIHインベストメントの合弁会社で、5階建ての4つ星ホテルを建設する予定だった。基礎工事はすでに終了しており、約1450万米ドル(約14億5000万円)が費やされている。
基礎工事着工後、公園の景観や機能を損なうとの意見が都市計画専門家や建築家などから出されていた。しかし同市人民委は、ホテル建設地は公園内ではなく公有地であり問題ないとして基礎工事の続行を認めていた。