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- フエ国会議長と趙楽際委員長が会談
- 両立法機関間の新たな協力協定を締結
- 両国関係を新たな高みに引き上げ
中国を公式訪問中のブオン・ディン・フエ国会議長は8日午後、趙楽際(ジャオ・ルォージー)全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)との会談に臨んだ。両国会議長はこの席で、両国立法機関間の新たな協力協定を締結した。
これは、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長が2023年12月に中国を訪問した際に、中国の習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席との間で合意に至った「中越運命共同体」の構築の実現に向けたもの。
両国国会は、両国の最高指導者間の共通認識の歴史的意義を確認し、相互理解を深めて尊重し合うとともに、平等かつ共に有益で、国際法に準拠する形で協力を実施し、交流、協力、立法活動、監督、統治における経験の共有を強化し、両国関係を新たな高みに引き上げることで一致した。
その一環として、両国立法機関間の協力メカニズムとなる「越中国会間協力委員会」を新たに設立し、フエ国会議長と趙委員長が共同で委員長を務める。
協力委員会の会議は2年ごとに持ち回りで開催する。両国国会のあらゆる分野において、協力の実施にあたり意見を提出し、両国間の協力合意の履行を促進するほか、立法・監督・統治について議論・意見交換して、経験を共有する。
中国側は会談で、中国にとってベトナムは近隣外交政策における優先事項であるとした。一方、ベトナム側も、中国との関係が常に最優先事項であるとした。
フエ国会議長は中国側に対し、ベトナム産の農産物の輸入を増やし、中国の鉄道を経由するアジア・ヨーロッパ向けのベトナム産製品の輸出に便宜を図るほか、鉄道システム開発で協力することなどを提案した。
趙委員長はフエ国会議長の提案に賛意を示し、「一帯一路」と「2つの回廊と一帯」構想の戦略的なつながりを強化すべきとした。中でも、道路・鉄道、スマート国境検問所のインフラ整備に焦点を当て、両国間のサプライチェーン、生産チェーン、デジタル経済、グリーン経済、新エネルギー、主要鉱物、第5世代移動通信システム(5G)などで協力を促進することの必要性を主張した。