東南部バリア・ブンタウ省ロンハイ郡で23日、同郡在住のレ・ティ・ホン・チーさんの次女で3歳のダン・ゴック・タイン・タムちゃんと1歳になる末っ子のダットちゃんが蜂の群れに襲われる事件が発生した。ベトナムネットが報じた。
この日、チーさんはダットちゃんを家の前の木に吊るしたハンモックで寝かし付けた後、タムちゃんに弟を見ているように頼み、バイクで長女を学校に連れて行った。しばらくして、チーさんが戻ってくると子どもたちが悲鳴を上げながら蜂の群れに襲われている悪夢のような光景を目にした。
タムちゃんは、ハンモックにくるまれたままの弟を抱きかかえて庇いながら、「Dat oi!Em chay di!(ダット、逃げて!)」と叫んでいた。チーさんは、慌てて蜂の群れを振り払い、子ども達を安全なところまで避難させた。既に体中を蜂に刺されて危険な状態だった子ども達を急いで地元の病院に連れて行った。
弟は命に別状が無かったものの、頭と体の40か所以上を蜂に刺されて中毒症状を起こしていた次女は、ホーチミン市第2小児病院に転送され、救命病棟で治療を受けたが、その後、様態が悪化し死亡した。
蜂の群れが姉弟を襲ったのは、強風により木の枝から蜂の巣が落ちたことで、蜂が怒り出したためと見られている。