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ベトナム犬はガウガウ鳴く~越語で動物の鳴き声は?~

2015/11/27 JST配信 (2025/12/31 JST最終更新)

日本語でイヌは「ワンワン」、ネコは「ニャーニャー」鳴くのが当たり前のようになっていますが、果たしてベトナム語ではどのように表現されているのでしょうか。英語の鳴き声の表現が日本語とかなり違っているように、ベトナム語も違っています。イヌというベトナム語が思い浮かばず、「ワンワン」とイヌの鳴き声を真似てみても、きょとんとされてしまうかもしれません。

そこで、人によって表現の仕方は違うとは思いますが、日本語とベトナム語における動物たちの代表的な鳴き声を一覧にしてみました。そう言われれば、こんな風に聞こえるかも?
 

動物の鳴き声リスト

 
日本語 ベトナム語
イヌ=ワンワン/クーン chó(チョー)=gâu gâu(ガウガウ)
ư ử(ウーウー)
ネコ=ニャーニャー mèo(メオ)=meo meo(メオメオ)
ngao ngao(ガオガオ、※鼻濁音)
ニワトリ=コケコッコー gà(ガー)=ò ó o (オオオー)
cục cục (クックッ)
ヒヨコ=ピヨピヨ gà con(ガーコン)=chiếp chiếp(チェップチェップ)
chiêm chiếp(チエムチェップ)
スズメ=チュンチュン chim sẻ(チムセー)=特になし*
ハト=クークー chim bồ câu(チムボーカウ)=gù gù(グーグー)
カラス=カーカー quạ(クア)=quạ quạ(クアクア)
ウマ=ヒヒーン ngựa(グア)=hí hí(ヒーヒー)
ウシ=モーモー bò(ボー)=ùm bò(ウムボー)
ゾウ=パオーン voi(ヴォイ)=特になし
ライオン・トラ=
ガオー、ガルルル
sư tử(スートゥー)・hổ(ホー)=
gừ gừ(グーグー)
クマ=ガオー gấu(ガウ)=gừ gừ(グーグー)
キツネ=コーン Cáo(カオ)=特になし
ネズミ=チューチュー chuột(チュオット)=chit chít(チッチッ)
カエル=ケロケロ ếch(エック)=ếch ộp(エックオップ)
ộp ộp(オップオップ)、ồm ộp(オムオップ)
ブタ=ブーブー lợn(ロン=北部)/heo(ヘオ=南部)=
ủn ỉn(ウンイン)、éc éc(エーッエーッ、叫び声)
ヤギ・ヒツジ=
メーメー
dê(ゼー / イェー)・cừu(クウ)=
be be(ベーベー)
サル=キーキー khỉ(キー)=khẹc khẹc(ケッケッ)
フクロウ=ホーホー cú(クー)=cú cú(クークー)
アヒル=ガーガー vịt(ヴィッ)=quạc quạc(クアックアッ)
cạp cạp(カップカップ)
セミ=ミーンミーン ve(ヴェー)=ve ve(ヴェーヴェー)
ハチ=ブンブン Ong(オン)=vo ve(ヴォーヴェー)
ハエ・カ=ブーン ruồi(ズオイ / ルオイ)・muỗi(ムオイ)=
vo ve(ヴォーヴェー)
コオロギ=コロコロコロ dế(ゼー / イェー)=réc réc(レックレック)
*その他代表的な小鳥の鳴き声 chích chi(チッチー)
  chích chích(チッチッ)
  ríu rít(リウリッ)


 
こうやって一覧にしてみると、日本人とベトナム人とでは、動物の鳴き声の聞こえ方がかなり違うようですね。中には、日本では一般的に言われている動物の鳴き声でも、ベトナムでは適当な表現がないものもあります。これは、人間とその動物の「親密度」の違いを表していると考えられます。キツネの鳴き声の表現があるのは世界でも日本ぐらいかもしれません。各国の鳴き声を比較すると、面白いかもしれませんね。

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