ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【第22回】ベトナムで人気のレストラン&コーヒーショップは?

2016/03/22 08:25 JST配信

ベトナムでビジネスをする際、 「誰がターゲットとなるのか」 ということは常に注意しなくてはならない思っています。ベトナムの可処分所得の上位20%と下位20%を比較すると、日本でその差が4倍なのに対し、ベトナムでは12倍もある・・・などというデータもあり、 「平均的なベトナム人像」というのは存在しない と考えた方がよいでしょう。

そんな中でも、日本企業にとって比較的ターゲットとしやすい(収入及び支出額が高い)、ホーチミン市及びハノイ市に住む独身男女の会社員(パートタイム・自営業を含む)500名に対して、「食」の調査を行いました。

夕食は自炊が多数派

まず、彼らがどういったところで日々の食事を済ませているかを見てみると、朝食では自炊派が33%。殆どの人がストリートフードやお店などで購入した食事で済ませています。昼食は自炊派、弁当派、外食派、購買派に分かれます。一方で、 平日の夕食はほとんどが自炊 なのが特徴的です。

ベトナム料理の次に日本料理が好き

好きな料理を聞いてみると、ベトナム料理に続くのは 日本料理 です。ただ、ここでの「好き」と「普段食べている」は異なり、 日本料理は「特別な時に食べる料理」 という位置付けです。また女性の間で韓国料理が人気なのは、韓流エンターテインメントなどの影響の一端でしょうか。

好きなレストランは「KFC」、コーヒーショップは「チュングエン」

そして、好きなレストラン・コーヒーショップについてです。好きなレストランで上位にくるのは KFCやハンバーガーショップ、ピザショップ です。また Sumo BBQやKICHI-KICHIといった鍋やBBQなどの ビュッフェスタイルのチェーン店も人気 となっています。ビュッフェスタイルはちょっと特別な時に使われることが多いようです。

コーヒーチェーン店で1位、2位を占めるのは、やはり地場企業が展開する店舗数の多い「チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)」と「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」でした。

その一方で、特に都市部では、おしゃれなコーヒーショップがどんどんオープンしています。これらのショップではコーヒーの値段が5万VND(約250円)を超えるところも珍しくありませんが、こういったお店でひたすらおしゃべりをする若者をよく見かけると思います。

更に 3割の人が「コーヒーを毎日飲む」と回答 しており、ベトナムがコーヒー大国であることを実感できる数値です。ベトナムの若者の「飲」と「食」の出費比率は、かなり「飲」に偏っているように思います。

1か月の食費は7000円程度

都心部の若者でも、平均すると1か月の食費は140万VND(約7000円)程度だそうです。これはかなり控えめな数字ですが、実家暮らしの人は家での食事、地方出身者は実家からの食材の提供などがあるため、少なく抑えられているという側面があります。

これから彼らが年を重ね収入が増えていくと、徐々にでしょうが、特に食のバラエティが増え、外国料理や居心地の良いレストランなどの需要が増えてくるのではないかと思います。

著者紹介
株式会社Asia Plus代表取締役社長 黒川賢吾

株式会社Asia Plus ( www.asia-plus.net )代表取締役社長。
NTT、ソニー、ユニクロにて海外マーケティングを担当。
2014年にAsia Plusを設立しベトナムマーケットリサーチサービス
「Q&Me( www.qandme.net )」を展開中


統計から見るベトナム
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
駐韓国ベトナム総領事館を釜山に開設へ (13:54)

 韓国の釜山(プサン)市に、駐韓国ベトナム総領事館が開設される予定であることが明らかになった。  同市のパク・ヒョンジュン市長とドアン・フオン・ラン(Doan Phuong Lan)総領事は4日、面談を行った。ラン...

ハノイ:路上喫茶店の場所取りでいざこざ、警察が介入 (13:02)

 ハノイ市警察は6日、ミーディンバスターミナル付近の歩道で、アイスティーの路上店の女性販売員が、店の前にスーツケースを持って立っていた女性を追い払った事件について、同市トゥーリエム街区警察が処理して...

ホーチミン:メトロ2号線、ドイツ復興金融公庫のODA停止 (6:28)

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、ホーチミン市人民委員会の提案に基づき、同市都市鉄道(メトロ)2号線(ベンタイン~タムルオン間)プロジェクトに対するドイツ復興金融公庫(KfW)からの政府開発援助(ODA)の使用...

世界のベトナム人街を訪ねて【ベルリン編・前編】 (6日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

省・市の市外局番、当面は合併前の局番を併用 (6:07)

 7月1日付けで全国63省・市が34省・市に再編されたことを受けて、科学技術省は、再編後の固定電話の市外局番についてガイダンスした。  再編の対象外の11省・市では、市外局番は変更しない。一方、複数の省...

第3回ダナン・アジアン映画祭閉幕、映画「Chi Dau」が4冠 (5:46)

 南中部沿岸地方ダナン市で「第3回ダナン・アジアン映画祭(DANAFF)」が6月29日から7月5日にかけて開催され、最終日の5日には各賞の授賞式が行われた。  今回は「DANAFF−アジアの架け橋」をテーマとし、既存...

1~6月期の新規設立企業9.1万社、前年同期比+11.8%増 (5:21)

 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2025年1~6月期に全国で新規設立された企業は前年同期比+11.8%増の9万1186社、登録資本金の合計は同+9.9%増の820兆8750億VND(約4兆6000億円)だった。同期に...

6月の新設外資企業351件、前年同月比+17%増 (4:27)

 各省・市の計画投資局のデータによると、2025年6月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所、駐在員事務所の数は前月比▲0.85%減、前年同月比+17.00%増の351件で、うち会社が330件、営業所が16件、...

ホーチミン:遠方に住む公務員の送迎シャトルバス運行、1日10便 (4:01)

 ホーチミン市は1日、同市に合併された旧ビンズオン省と旧バリア・ブンタウ省にあたる地域から通勤する公務員を送迎するシャトルバスの運行を開始した。  バスを管理する同市建設局運輸管理部によると、旧ビ...

ベトジェットエア、新マネージングディレクターを任命 (3:09)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、新たなマネージングディレクターにグエン・タイン・ソン氏を任命した。ソン氏はディン・ベト・フオン氏の後任とし

ゼロボード、地場企業とベトナムで温室効果ガス排出量可視化を支援 (2:24)

 企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区)は、モノのインターネット(IoT)データの収集・監視・分析を手掛ける地場ユーデータ(Udata、ハノイ市)と戦略的提携を締結し、温室効果ガス(...

7月施行の新規定23本、外国人の労働組合加入など (8日)

 7月に施行される新規定・法律23本をまとめて紹介する。 1.改正労働組合法:外国人も労働組合に加入可能に  改正労働組合法(7月

1~6月期の労働力人口の失業率2.22%、平均月収4.6万円 (8日)

 財政省傘下統計局(NSO)によると、2025年4~6月期(第2四半期)における労働力人口の失業率は前期比+0.04%pt上昇、前年同期比▲0.05%pt低下の2.24%だった。このうち、都市部の失業率が2.49%、農村部が同2.08%...

ハノイ・メトロ、8月から運賃30〜40%値上げ 定期券価格2.5倍に (8日)

 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は、8月1日より、メトロ2A号線(カットリン~ハドン間)および3号線(ニョン~ハノイ駅区間、現在はニョン〜カウザイ間のみ運行中)の運賃...

6月の貿易収支、28.3億USDの黒字(推定値) (8日)

 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年6月の輸出額(推定値)は前年同月比+16.3%増の394億8900万USD(約5兆7260億円)、輸入額は同+20.2%増の366億6300万USD(約5兆3160億円)だった。これに...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved