ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

第3回 ベトナムの歴史がぎゅっと詰まった「伝統的な餅」5選

2019/11/13 07:45 JST配信

みなさん、こんにちは。 ICONIC のHan(ハン)です。コラム 「【日本人が知らない】ディープなベトナム案内」 では、ベトナムでの旅行やグルメ・文化・ショッピング・その他おもしろ情報を発信していきます。今回紹介するテーマは、 ベトナムの伝統的なBanh(餅) です。ぜひご覧ください!

ベトナムの伝統的な餅とは?

ベトナムは二千年の歴史がある国だということをご存知ですか?実はその悠久の歴史のなかで、いろいろな種類の餅が生まれてきたのです。それらの餅は現在に至るまで、伝統的な形や味が守られ続けています。時が経ち、海外からあらゆる食べ物を輸入している現在でも、私たちベトナム人は伝統的な餅を忘れることはありません。ベトナムの人々にとって、餅は歴史的な意味を持っているだけでなく、故郷を思い出す大切なものだからです。

ベトナムの伝統的な餅5選!

Banh Chung & Banh Tet(バインチュン&バインテット)

最初に紹介する餅は、ベトナムで最も大切で特別な意味を持っている餅「バインチュン」と「バインテット」です。バインチュンとバインテットは、もち米、青豆、豚肉、ゾン葉(※1)から作られていて、テト(※2)にはご先祖様のためにお供えします。これらの餅は緑色をしており、大地を象徴しています。「後世の人々が民族意識を忘れてはならない」という意味が込められています。

私たちベトナム人は、テトの時に限らず日常的にバインチュンやバインテットを食べます。餅を塩漬けにしたり、野菜を添えていただきます。私の家族はよく砂糖と一緒に食べたりします。私はこの餅を作っていると、いつも田舎のお母さんを思い出します…。

引用: NH?? H??NG QU?? NGON

※1 ゾン葉 :ベトナムの森林に自生している植物の葉

※2 テト :ベトナムにおける旧正月

Banh Giay(バインヤイ)

続いて紹介するのは「バインヤイ」です。この餅はテトの他に、 フン王の命日 (旧暦3月10日)に作られてお供えされます。もち米、緑豆、ココナッツが材料で、白くて丸い形は天空を表現しています。また、「国や祖先に感謝する」という意味が込められています。

私も二度ほどバインヤイを食べたことがありますが、とても美味しいと思いました。自転車の行商でよく売られているので、歩いているときに見かけるかもしれませんね。

引用: Kenh Phu nu

Banh It(バインイット)

「バインイット」はベトナム南中部 ビンディン省 の名産品で、塩辛い餅です。この餅は、もち米と緑豆を蒸して作っています。中身のあんこまできちんと蒸してあり、餅自体はガイ葉(※3)またはバナナの葉で包まれています。

バインイットは地方によって形が異なり、北部が四角形かピラミッド形、中部が円筒形、南部がピラミッド形になっています。餅の名前にある「イット」はベトナム語で少ないという意味で、「餅の量は少なくても、餅を送る相手(祖先や両親)へ感謝の気持ちは大きい」という意味が込められています。

餅の外面は黒いので、外国人の方にとっては食べにくいかもしれません。黒色の餅に抵抗がある人は、白いバインイットもあるので、そちらを選ぶと良いでしょう。

ビンディン省を訪れる機会があれば、ぜひ一度食べてみてください。私も以前食べたことがありますが、葉っぱの香りが良く、味も大変美味しかったです。

引用: B??o Ph? n?

※3 ガイ葉:かつて、ベトナム中部のホイアン沖にあるチャム島にしか自生していなかったという植物の葉

Banh Duc(バインドゥック)

「バインドゥック」はベトナム全土で広く親しまれている餅です。この餅は、北部と中部では米粉、南部では片栗粉で作られています。寒涼性のある食べ物なので、暑くて疲れた時に食べると良いと思います。最近では生活の変化にともない、落花生やココナッツ、トウモロコシのバインドゥックなど新しい種類も作られています。

ベトナムでは多くの人が忘れつつある餅ですが、田舎出身の人たちにとっては懐かしみがあり、今でも大切にされている餅です。ちなみに私は、紹介した餅の中でバインドゥックが一番好きです。朝ごはんによく食べます。

引用: Tr?i h?? Vi?t Nam

Banh U(バインウー)

最後に紹介するのは「バインウー」です。バインウーは、 端午節 である殺虫の日(旧暦5月5日)のお供えに欠かせない餅です。

この餅はもち米と緑豆から作られており、ピラミッド形をしています。旧暦の5月5日はとても暑い時期ですが、寒涼性のあるバインウーは消化もしやすく、よく食べられています。果物と一緒に食べると病気になりにくいともいわれています。

またベトナムでは、「バインウーを包んでいる葉っぱを一枚一枚めくっていくごとに、女性の性格が物柔らかくなる」という言い伝えがあります。

私は昔、田舎の竹林でバインウーを使ったおままごとをして遊んでいました。今でもバインウーを食べると、昔遊んでいた記憶がよみがえります。

引用: M? & Con

みなさん、いかがでしたか?ベトナムの餅は古くからの伝統を守って作られ、今でも私たちの心に深く根付いている食べ物です。今回紹介した5種類の伝統的な餅は、いずれも安く買うことができますので、ぜひ一度食べてみてくださいね。

著者紹介
ICONICベトナム
ベトナムで転職実績No.1を誇るICONICです。ベトナムでの転職支援・求人紹介を行っています。ベトナムの生活情報をお届けするブログも運営しており、ベトナム旅行、ベトナム料理、文化、ショッピング、その他おもしろ情報を発信中!生活に役立つ情報を現地からお届けします。

>> ベトナムでの転職・求人ならiconicJob

>> 海外転職・アジア生活ブログ
【日本人が知らない】ディープなベトナム案内
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
トランプ大統領、戦略的技術輸出制限リストからベトナムを除外へ (6:50)

 ベトナム共産党のトー・ラム書記長は現地時間20日、ワシントンD.C.で開催されたガザ平和評議会の会合に出席するのにあわせ、ホワイトハウスでドナルド・トランプ米大統領と会見した。会見では、双方が両国間協...

テト9連休中の交通事故が減少、飲酒運転の検挙数は大幅増 (6:11)

 公安省傘下の交通警察局によると、テト(旧正月)に伴う2月14日~22日の9連休中に全国で発生した交通事故件数は前年同期比▲28.79%(▲154件)減の381件、死亡者数は同▲23.2%(▲73人)減の230人、負傷者数は同▲30.10...

26年1月の訪日ベトナム人5.3万人、1月の単月過去最高を更新 (5:08)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2026年1月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+4.7%増の5万2800人で、1月として過去最高を記録するとともに、10か月連続で単月の過去最高を更新した。  2026年...

【特集】2025年ベトジョー記事アクセス数ランキング (22日)

 VIETJOベトナムニュースが2025年に配信した「特集」カテゴリの記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の歴史を有する毒ヘビ養殖村、高収入も危険と隣り合わせ

ベトナム航空、ホーチミン~プーケット線を4月2日就航 (5:05)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は4月2日、ホーチミン~プーケット(タイ)線を就航する。  ホーチミン~プーケット線は週5便(月・火・木・土・日)の運航で、機

ピザレストラン「Pizza 4P’s」、米国初出店 ニューヨークに1号店 (4:32)

 4P’sホールディングス(4P’s Holdings、シンガポール)子会社の4P’s USAホールディングス(4P’s USA Holdings)は、グローバルで40店舗以上を展開するピザレストラン「ピザフォーピース(Pi...

Green Carbon、ベトナム林業科学研究所と森林プロジェクトで覚書 (4:13)

 カーボンクレジット創出販売や農業、環境などの事業を手掛けるGreen Carbon株式会社(東京都千代田区)は、東北部地方トゥエンクアン省における森林カーボンプロジェクトの開発を目的として、農業環境省傘下ベト...

リープトンエナジー、ベトナム現地法人をホーチミンに設立 (3:45)

 太陽光発電システムの開発・販売や太陽電池モジュールの製造・販売などを手掛けるリープトンエナジー株式会社(兵庫県神戸市)は4日、ベトナム国内の営業拠点として、ベトナム現地法人「リープトンエナジー・ベト...

ジェトロ「部品調達展示商談会」、ホーチミンで7月開催 (2:30)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、7月1日(水)から4日(土)ま...

ビンEVタクシーの利用率、グラブを上回る 配車市場に変化 (23日)

 地場市場コンサルタント会社デシジョンラボ(Decision Lab)はこのほど、2025年10~12月の消費者のオンライン習慣と新たなトレンドに関するレポート「ザ・コネクテッド・コンシューマー(The Connected Consumer)...

サンG、クアンニン省の日本式温泉リゾート運営を米ヒルトンに移管 (23日)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)は12日、東北部地方クアンニン省にある日本式温泉リゾート「Yoko Onsen Quang Hanh」の運営・管理を米ヒルトン(Hilton)に移管したと発表した。  移管後は...

ハイフォン特殊経済区を造成、30年までにGRDPの4%寄与目指す (23日)

 チャン・ホン・ハー副首相は12日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市にある「ハイフォン特殊経済区」の設立に関する首相決定第288号/QD-TTgに代行署名した。  同経済区は、◇トゥオンホン村(xa Thuong Hong)、...

防護服のアゼアス、ベトナム子会社の設立計画を変更 (23日)

 防護服・環境資機材や機能性建材、アパレル資材の製造・販売を手掛けるアゼアス株式会社(東京都台東区)はこのほど、2025年3月12日に決議した海外子会社の設立について、設立計画の変更を決議した。  同社は...

サンGとドバイ企業が提携、フーコック島で高級エンタメ施設展開 (23日)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)はこのほど、ドバイに本社を置く多国籍企業サンセット・ホスピタリティ・グループ(Sunset Hospitality Group)との業務提携を発表した。これにより、国際水準の...

MSOL、ベトナム駐在員事務所をハノイに開設 (23日)

 マネジメントコンサルティングやプロジェクトマネジメント実行支援などを手掛ける株式会社マネジメントソリューションズ(MSOL、東京都港区)は、中期経営計画「Beyond1000」に掲げる海外展開戦略の一環として、...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved