ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

【第2回】派遣先企業Enablecodeのご紹介

2021/05/05 09:00 JST配信

こんにちは、福崎雄生(ふくざきゆうき)と申します。第1回のコラム記事「 社会課題解決の前線へ~沖縄地方創生プロジェクトからベトナムへ~ 」からだいぶ時間が空いてしまいましたが、第2回目のコラムとなります。(コロナの影響もあり2020年3月に既に帰国しておりまして、日本からの投稿となります)

今回は 留職プログラム を通して、私が派遣されていた障がい者の雇用創出を推進するIT企業についてご紹介します。

派遣先(Enablecode)はこんな会社

前回お伝えした通りベトナムでは社会的企業(社会課題解決と営利追求の双方を追求する企業体)で働いていたのですが、派遣先はEnablecodeというITベンチャー企業でした。ホーチミン市の2区に拠点を構えています。

Enablecodeは 障がい者雇用を創出することをソーシャルミッション として、WEBサイト制作やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)をメイン事業として展開をしています。その中で、 障がい者の直接雇用や、フリーランス契約を行うことで、障がい者の活躍の場を創出 しています。

派遣先企業:Enablecode

ホームページ: https://enablecode.com.vn

社会的企業で活動するなかで、これまで関わりのなかったソーシャルセクター(NPOやNGO)とも関わることができるなど貴重な経験を積むことができました。具体的な現地での業務や、学びについて次回以降でご紹介したいと思います。

Enablecodeのチームメンバー

EnablecodeのCEOはイギリス出身で総合系コンサルティングファームにてHR領域のスペシャリストとして活躍してきた経歴を持っていて、彼の豊富な経験がEnablecodeでの障がい者雇用・活躍推進に活かされています。CTOやプロジェクトマネージャーも欧州出身で、人数こそ少ないベンチャー企業ですが多国籍環境で社内コミュニケーションは基本的に英語が使われています。

もちろん現地のメンバーもたくさんいました。英語を使えないメンバーもいるので、バイリンガル(英語、ベトナム語)のメンバーが翻訳・通訳として介在することでコミュニケーションを図っていました(プライベートな時間は英単語とフィーリングを頼りに交友を進めました!!)。

障がい者が直面する社会的格差

最後になぜEnablecodeが障がい者雇用創出をソーシャルミッションに掲げているかという背景について触れておきます。

UNICEFが2016年に発表した調査レポート1によると、 ベトナムの障がい者数は2歳以上の国内人口の7%以上を占める約620万人 に及び、 国内人口の13%である約1200万人の方が障がい者と同居 しています。本調査結果からは障がい者のいる世帯は国内平均よりも貧困傾向にあり、障がい者の方は学校への出席率や成人の雇用率も低く、社会参加における格差が生じていると報告されています。実際に、私自身のベトナムでの活動を通してこのような傾向があることを実感しました。

Enablecodeにおいても障がい者が直面するさまざまな格差を問題視しており、その 格差是正のアプローチとして就労機会の提供に焦点をあて一人ひとりの経済的、且つ社会的な自立の促進 を図っています。なお、その中でも「就労」はキーワードになっています。ベトナム国内の実態として、障がい者の生活支援や能力開発を支援するNPOや政府の支援は充実しているものの、 就労というかたちでの社会参加になかなか繋がっていないという課題 があります。このような背景から人事領域のスペシャリストであるCEOが使命感をもって立ち上げたのがEnablecodeでした。創業は2015年で国内外のさまざまなセクターと協力しながら、事業展開と社会課題解決を推し進めてきました。

次回以降では具体的な事業内容と障がい者の方々がどのような活躍をされているか、その中での私の関わりについて触れていきます。どうぞお楽しみに!

[1] Launch of Key Findings of Viet Nam’s first large-scale National Survey on People with Disabilities

著者紹介
福崎雄生
2019年7月よりホーチミンに移り、障がい者雇用創出を目的としたベトナム国内の社会的企業にて活動をしています。みなさまにとっても日頃とは少し違った視点でベトナムを捉える機会になるように、現地での学びや気付きを発信してまいります。
著者略歴:1990年生まれ、愛媛県今治市出身。立命館大学卒業。日系IT企業勤務(官公庁向けシステム開発 – 沖縄県の地方創生プロジェクト – 研修の一環でベトナムの社会的企業へ)
>> Facebookページはこちら

>> LinkedInはこちら
ベトナムにおける障がい者雇用創出の世界に飛び込んでみて
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
バクニン省:国内8番目の中央直轄市昇格を目指す、FDI全国2位 (6:18)

 北部地方バクニン省は、国内8番目となる中央直轄市への昇格を目指し、提案書の最終調整を進めている。近くベトナム共産党中央執行委員会に提出する方針だ。  承認されれば、バクニン省はハノイ市、ホーチミ...

ハノイ環状1号線内、バイクの94%超がガソリン車 LEZ導入に課題 (6:04)

 ハノイ市人民評議会都市委員会はこのほど、低排出ゾーン(LEZ)の対象となる環状1号線内の9つの街区における低排出型交通への移行などに関する調査結果を報告した。同エリアのバイクはガソリン車が圧倒的な割合を...

VAT新政令、6月施行 非課税対象拡大や控除条件を厳格化 (5:11)

 政府は、付加価値税(VAT)法の施行をガイダンスする政令第181号/2025/ND-CPの一部を改正・補足する政令第144号/2026/ND-CPを公布した。新政令は6月20日に施行され、非課税対象の拡大や、仕入税額控除のルールの...

フランス人が建設した築140年の給水塔とサイゴンの水道史 (3日)

 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフランス人によって建設された最初の給水システムの一部で、都市形成の初期からサイゴンの人々に水を供給する上で...

米国の知財権侵害報告書、ベトナムを最高レベルの監視対象に (5:01)

 米国通商代表部(USTR)はこのほど、貿易相手国の知的財産権の保護と執行に関する「2026年版スペシャル301条報告書(2026 Special 301 Report)」を発表した。  同報告書でベトナムは、スペシャル301条に基づく...

インド海軍艦艇がカムラン国際港に寄港、越海軍との交流促進へ (4:45)

 インド海軍の艦艇「INSサガルドワニ(INS Sagardhwani)」が5日~8日の日程で、南中部地方カインホア省のカムラン国際港に寄港している。同艦には、艦長のビラート・シガオン(Viraat Shiggaon)中佐をはじめとする...

ホーチミン:麻薬密売元締めの女DJに死刑、108kg超取引 (4:00)

 ホーチミン市人民裁判所は7日、麻薬の違法売買や所持の罪に問われていた麻薬ルート元締めのグエン・ティ・ホアイ被告(女・34歳、通称:ホアイDJ)に死刑判決を下した。共犯の7人は禁錮8年~終身刑の判決を言い渡...

名古屋発の豚骨ラーメン「一番軒」、ダナンに出店 国内11店舗目 (3:42)

 「豚骨麺屋一番軒」や「肉汁餃子のダンダダン」などの飲食店運営や食品販売などを手掛ける株式会社ベスト・モア(愛知県名古屋市)は4月14日、南中部地方ダナン市に名古屋発祥の豚骨ラーメンブランド「一番軒」の...

ゼロボード、地場コンサル企業と脱炭素支援で連携へ (2:01)

 企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区)は、グリーン成長や持続可能な開発に関するコンサルティングを手掛ける地場クライメート・イノベーション・コンサルティング&サービシズ...

VNインデックス初の1900突破、大型株が牽引 (7日)

 7日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大型株の牽引により上昇し、史上初めて1900ポイントの大台を突破して取引を終えた。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは小...

越印両国が関係強化へ、30年に貿易額250億USD目標 首脳会談 (7日)

 トー・ラム書記長 兼 国家主席は5日から7日にかけてインドを国賓訪問し、ナレンドラ・モディ首相およびドロウパディー・ムルム大統領と会談・会見を行った。  双方は、両国関係を「強化された包括的・戦略...

配車アプリbe、各種サービス料金を+2~11%引き上げ (7日)

 配車アプリを展開する地場Beグループ(Be Group)は、5月8日より各種サービスの料金を+2~11%引き上げる。これにより、過去5年間にわたり維持してきた現行料金を改定することになる。  今回の引き上げは、長...

インドネシアのクレディボ、越ティモの買収完了 デジタル金融強化 (7日)

 インドネシアのフィンテック企業クレディボ(Kredivo)は6日、ベトナムのデジタル銀行ティモ(Timo)の買収を完了したと発表した。この買収は、ベトナムでの存在感を高め、東南アジアのデジタル金融分野における地...

15歳以上の銀行口座保有率が約89%に、非現金決済も急拡大 (7日)

 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、2025年末時点で15歳以上の国民の銀行口座保有率が約89%に達した。  多くの金融機関では取引の90%以上がデジタルチャネルで行われており、2025年における非現金決済...

「国家成長を牽引する10の戦略的技術グループ」公布、首相決定 (7日)

 レ・ミン・フン首相はこのほど、戦略的技術および戦略的技術製品のリストを定めた決定第21号/2026/QD-TTgを公布した。デジタル経済の要となる10の重点技術グループを指定し、国家の経済成長や安全保障に大きな...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved