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- 建築用ガラス製造子会社の全持分を譲渡
- 譲渡先は現地合弁相手のビグラセラ
- ビグラセラの傘下で事業運営を継続へ
日本板硝子株式会社(NSG、東京都港区)は、ベトナムの建築用ガラス製造子会社であるベトナムフロートグラス(Vietnam Float Glass=VFG、北部紅河デルタ地方バクニン省)の全持分について、合弁先への譲渡を完了した。
VFGは、1995年に設立されたベトナム国内初のフロートガラス製造会社で、長らく建築用の板ガラスを主にベトナム国内に供給してきた。近年、東南アジア地域における一般建築用ガラスの市場競争が激化する中、NSGは高付加価値製品へのポートフォリオ転換に向けた戦略の一環として、今回の譲渡を決定した。
譲渡先は、建設資材メーカーで工業団地開発大手のビグラセラ[VGC](Viglacera)で、VFG設立当初からの現地合弁相手でもある。今後、VFGはビグラセラの傘下で事業運営を継続する。
VFGの資本金は4500万USD(約65億円)で、出資比率はNSGが約65%、VGCが約35%となっている。
NSGグループは、中期経営計画で社会の持続可能な発展に貢献する高付加価値領域での収益拡大を目指しており、今回の施策はその戦略の一環となる。
東南アジア地域では、ベトナムのNSGベトナムグラスインダストリーとマレーシアのマレーシアンシートグラスの2社で太陽電池パネル用ガラスを引き続き生産しており、これらを含めた高付加価値製品へのシフトをより拡大していく方針だ。