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ディスコ「APOCALYPSE」ついに強制捜査

2004/09/29 09:36 JST配信

 薄暗い中で大音量が響きわたる店内は大騒音を発し、また閉店規定の深夜12時以降も堂々と違法営業を続け、以前より様々な噂が立っていた違法ディスコ「APOCALYPSE NOW!」が9月24日(金)夕方ホーチミン市第1区公安特捜委員会により強制捜査を受けた。同店の管理スタッフらは一様に突然の強制捜査に驚いた様子で立ちすくんでいた。

 今回の強制捜査に先立つ8月中のある深夜、同市人民委員会のNguyen Thanh TaiとNguyen Van Dua両副委員長は市内にあるこれらの違法ディスコを直接視察し状況確認し、「APOCALYPSE NOW!」もその視察リストの中に入っていた。この視察を終えたTai副委員長は“今回の視察で強制捜査行うための違反状況を確認したと述べ、さらにこれほどまで公然と営業が行われていることに驚きを隠せない様子であった。

 同ディスコは飲食店の許可しかないににもかかわらず以前から長期間に渡り営業を続けてきており、これまでにも騒音規定に反するなど幾度となく同市第1区人民委員会より処罰を受け営業許可も取り消された経緯がある。

 しかしながらその後しばらくして同ディスコはAnh Phuong Namサービス有限会社(Ton Nu Tram Anh社長)として第1区当局の審査を受け酒・タバコ類提供レストラン(バーの営業許可はなし)として再オープンしたが営業形態は以前とまったく同じ違法ディスコとして営業を続け、ますます規模を広げより手口も巧妙になっていた。

 さらに2004年に入ってからも同ディスコは数度に渡り行政処罰を受け、市人民委員会もAnh Phuong Nam社に対し酒類販売禁止命令を出していたが依然として営業を続けていた。その後この禁止命令が最後通告となった形で強制捜査前に社長のAnh容疑者に対する逮捕状を同市人民検察院が認め起訴し、それに続き24日には違法ディスコで初となる店内強制捜査を行い関係者を起訴した。同公安によると一連の強制調査は極秘に進められ準備周到に行われたという。

 強制捜査は第1区公安が訴状を読み上げAnh容疑者ら同社幹部立会いのもと数百本の輸入酒、書類、パソコンなどが押収された。押収された大量の輸入酒について事情聴取を受けたAnh容疑者は、お客が預けたものや酒販売許可を取り消し前の在庫が今まで残っていたと説得力のない説明を続けた。

 数々の証拠が出揃っている状況の中でも当初同ディスコの社長Anh被告は公安からの起訴状への確認サインを拒んでいたが、かなりの時間がたってからある人物に電話を入れ確認を取った後、公安調査官の前でサインに応じた。

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