今年初めから建設設計会社DECOFI社に対し“手抜き工事を公表する”などと数度に渡って脅迫状が送られていた事件で、口止め料として現金を脅し取ろうとしていた同社の元建設作業員を、現れた現金受渡し場所で逮捕した。
この事件は、元作業員が同社の工事現場で働いていた期間、鉄筋量を減らすなどの不正工事を行なっていたことに目をつけ、事を荒立てれば会社から現金を脅し取れると考え、脅迫状を送りつけていた。
しかし犯人逮捕後の取調べで、会社側は犯人の供述を事実無根だと否定している。DECOFI社では今回の事件に関し、“工事は技術基準に則り正しく実施されており、犯人は会社を首にされたことを恨んで行なった怨恨が犯行動機であり、手抜き工事は事実ではない”とするコメントを発表している。公安では引き続き取調べを実施する方針。