ホーチミン市鳥インフルエンザ対策委員会は現在、薬品ディプテレックス(トリクロルホンまたはDEPが主成分、日本では殺虫剤・防虫剤として利用され、発ガン性や催奇性がある)を混合した毒餌を撒布し、市内のハトを駆逐する計画を検討中だ。
市は、薬品の毒性は低く、人体や家畜に影響はない、としているが、獣医師など専門家は、毒性が長く地中に残留することや、発ガン性があることから反対、また、FAO(国連食糧農業機関)も、鳥インフルエンザ対策は家禽対策が第一で、野鳥の駆除は時間と予算の無駄であると反対している。
現在、ホーチミン市では、ハトの生息数の増加が問題になっており、銃で撃ち落したり、罠で捕獲する、といった駆除方法が取られていた。また、ベトナム国内のいくつかの市は、鳥インフルエンザ防止のため、野鳥の狩猟に許可を与えている。