ホーチミン市公園緑化公社によると、ホーチミン市の住民ひとりあたり公園面積は1.6平方メートル(市内中心部の13区内は0.6平方メートル、郊外は3.3平方メートル)。この数字は、ベルリンの50平方メートル、モスクワの44平方メートル、パリの25平方メートルと比べてきわめて低い数字だ。同市は2000年、「2010年までに1人当たり公園面積を6−7平方メートルにする」という計画を立てたが、現在までの公園整備の進展状況を考えると、計画達成は到底無理であるため、最近新たに目標面積を3.7平方メートルに下方修正した。
緑があまりに少ないので、住民が鉢植えを並べ、ベランダや屋上の僅かなスペースにもこもこと林のように植物を生やして涼を得るのは、ホーチミン市内中心部で一般的な光景だが、このような状態は当分続きそうだ。