ハノイ市内のヴァンカオ通りに面した一角に、鉄柵のようにも見える窓格子が3つ並んだ1軒の家がある。「家」と言っても、錆びついたその鉄格子のすぐ後ろは隣の家の壁。面積2.4平米ほどのこの「家」は幅10メートル、「厚さ」30センチにも満たないのだ。
隣の家に住むズンさん一家は、通りに面したこの土地があるために、横の小さな路地を入って家に出入りしなければならない。この土地が手に入れば、通りに面して玄関が構えられる、とその土地の所有者と交渉したズンさんは、その値段を聞いて腰を抜かした。提示された額は、「幅1メートル」(「1平米)ではない)当たり1億ドン(約70万円)、総額にして10億ドン(約700万円)。年金生活のズンさん夫婦と公務員の息子夫婦にとって簡単に出せる金額ではない。結局、ズンさん一家はこの土地の購入をあきらめた。
これは特殊なケースだが、市内には通りに面したわずかばかりの土地にマッチ箱のような「薄い」建物を建て、貸しているところが他にもある。借り手はそこに棚を設置して商品を並べたり、テーブルを並べたりして商売をするのだ。ハノイ市には、幅と奥行きの割合が「合理的でない」建物は建設できないという規定が存在するのだが、実際はこのように管理が行き届いていない。ズンさんは「国が回収して売ってくれたらいいんだけどね」とため息を漏らした。

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