中部ダナン市人民裁判所で3月29日、公判中のグエン・タイン・チャウ被告(50歳)が隠し持っていた液体状の農薬を飲んで自殺を図り、裁判所は大混乱に陥った。同被告は2005年8月2日、近所付き合い上のトラブルで被告の家族と隣人一家が乱闘となった際、隣人の一人に大けがを負わせたとして傷害罪で起訴されていた。
チャウ被告の罪状を巡っては正当防衛が行き過ぎた過剰防衛だとする警察と、意図的な暴力行為だとする検察の間で見解が異なっており、量刑についても無罪となる可能性と5~15年の実刑になる可能性があり、同被告は極めて不安定な精神状態にあったと見られている。
チャウ被告は病院に緊急搬送され、一命を取り留め徐々に回復に向かっているという。裁判所は公判の30日間延期を決定し、チャウ被告の健康状態の回復を待つ構えだ。