ベトナム国際通信社(VTI)のラム・クォック・クオン副社長は6日、ベトナムとタイとをつなぐ海底光ケーブルのカマウ沖に敷設されていた11キロメートル分が切断、盗難されたと明らかにした。このケーブルの修理費用は数百万米ドル(数億円)にのぼると見積もられている。
同社によると、3月下旬から4月上旬にかけてシンガポールの会社にケーブルの修理を依頼した際、光ケーブルが切断されなくなっているのを発見したという。しかし、修理船に十分な資材がなかったため、修理はいったん中断している。
同社はこの件を国防省や公安省などに通報、各関連省庁が盗難事件を調査するとともにケーブルの安全強化策を検討している。海底ケーブルの盗難事件はベトナム領海内ではこれが初めて。