![]() (C) vnexpress ![]() |
ホーチミン市保健局は22日、新型コロナウイルス感染者の治療場所となっていたホーチミン市電力短期大学の学生寮でチョーライ病院の医師を自称して2021年7月から防疫ボランティアとして働いていたグエン・クオック・キエム氏(男性)の動機や目的、影響などを、同局検査部と同市警察が調査中だと発表した。
ホーチミン市医科薬科大学は昨年7月、キエム氏を含む防疫ボランティア要員の名簿を同市保健局に提出した。保健局はキエム氏を12区に派遣し、12区が同氏を電力短期大学に割り当てていた。チョーライ病院のグエン・チー・トゥック院長は22日、同病院にはグエン・クオック・キエムという名前の医師も実習生もいないと明らかにした。
ホーチミン市医科薬科大学学生課のチュオン・バン・ダット課長によると、昨年7月に12区から防疫ボランティア10人の派遣を依頼を受けた。当時は社会的隔離措置が実施されており、オンライン上のやり取りでボランティア8人を採用。その中に同大学の学生を自称するキエム氏の名前があり、学生証を確認してボランティアとして派遣したという。
ところが昨年10月になって、12区医療センターからのキエム氏に関する情報確認の要請を受けた同大学が調べたところ、キエム氏は医師ではなく、学生証が偽造されていたことが分かった。大学側は偽学生が紛れ込むことを想定せず、確認ミスがあったことを認めた。キエム氏は医師を偽ったことを認めている。