ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

過去1世紀にベトナムで発生した地震、最大はM6.8

2025/04/01 15:44 JST配信
(C)Tien Phong
(C)Tien Phong 写真の拡大.
  • ベトナム史上最大の地震はM6.8
  • 1935年にディエンビエン盆地で発生
  • 同省では1983年にもM6.7の地震

ベトナムは、日本やインドネシアのような環太平洋火山帯に位置する国々と比べて、地震発生のリスクは低いとされている。ただし、ディエンビエン・ムオンライ断層帯やソンマー・トゥアンザオ・ライチャウ断層帯が存在するベトナム西北部地方は、全国で地震活動が最も活発な地域となっている。

 記録によると、ベトナム史上最大の地震は、1935年にディエンビエン盆地で発生したマグニチュード6.8の地震だが、この地震に関する被害の詳細な記録は残されていない。

 1983年には、西北部地方ディエンビエン省トゥアンザオ郡(huyen Tuan Giao)でマグニチュード6.7の地震が発生。さらに、2001年には同省ディエンビエンフー市でマグニチュード5.3の地震が発生して、約2100億VND(約12億円)の被害をもたらした。

 2020年には、同地方ソンラ省モックチャウ郡(huyen Moc Chau)でマグニチュード5.3の地震が発生し、多くの建物が損壊。また同年には、同地方ライチャウ省ムオンテー郡(huyen Muong Te)でもマグニチュード4.9の地震が発生している。

 西北部地方以外では、2019年に東北部地方カオバン省チュンカイン郡(huyen Trung Khanh)でマグニチュード5.4の地震が発生し、住民の家屋に大きな被害をもたらした。震源地周辺では泉が干上がり、水源が枯渇した。

 また、中部沖合の経度109-110度断層帯では、1923年にブンタウ~ファンティエット海域でマグニチュード6.1の地震が発生。2011年には、フーイエン沖合でもマグニチュード5.1の地震が記録されている。

 このほか国内では、貯水ダムによる誘発地震の懸念も高まっている。南中部沿岸地方クアンナム省第2ソンチャイン水力発電所では過去10年余りにわたり、数千回もの地震が観測されており、その中で最大規模のものはマグニチュード4.7の地震となっている。南中部高原地方コントゥム省コンプロン郡(huyen Kon Plong)では、過去4年間で数百回の地震が発生し、2024年7月にはマグニチュード5.0の地震が発生した。

 またハノイ市では、2024年3月にミードゥック郡でマグニチュード4.0の地震が発生して、高層マンションなどにいた市民が揺れを感じたと報告。しかし、紅河・チャイ川断層帯は静穏期にあるため、地震リスクは低いと見られている。

[Tien Phong 17:01 29/03/2025,U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
世界のベトナム人街を訪ねて【プラハ編・後編】 (15日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

ハノイ:錯視展by杉原厚吉、ベトナム初開催 6月28日から (14日)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、6月28日(土)から8月24日(日)まで、展覧会「錯視展」をベトナムで初開催する。同展覧会では、視覚認知と数学的創造性が融合した全く新しいアート体験を提供し、「...

ハノイ:建国80周年、9月2日に花火打ち上げ 市内5か所で (14日)

 ハノイ市は、9月2日(火)の建国記念日に打ち上げ花火を実施する計画を明らかにした。  これは、8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)と建国80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念事業の一環...

ホーチミン:マスタープラン調整案承認、多中心モデルで開発 (13日)

 チャン・ホン・ハー副首相はこのほど、「2060年までを視野に入れた2040年までのホーチミン市都市設計マスタープラン」の調整案を承認する首相決定第1125号/QD-TTgに署名した。  ホーチミン市は、2060年まで...

5月の新車販売台数統計、1~5月期の販売台数上位20ブランド (13日)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年5月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比▲1%減、前年同月比では+13%増の2万...

台風1号、中部の広範囲で大雨 フエではミスコンステージが水没 (13日)

 11日午前に南シナ海で発生した台風1号(アジア名:ウーティップ、日本でも台風1号)の影響により、ベトナム北中部から南中部沿岸地方にかけての広い範囲で大雨が降り、各地で洪水や土砂崩れなどの被害が出ている...

国際美男子コンテストでベトナム代表がトップ5入り (13日)

 世界的な美男子コンテスト「マンハント・インターナショナル(Manhunt International)」の2025年大会が10日夜にタイで開催され、各国・地域から37人のモデルが出場した。今大会ではベトナム代表のブー・リンさん...

ホーチミン:グリーン企業協会が発足 (13日)

 ホーチミン市グリーン企業協会(HGBA)が10日、正式に発足した。  HGBAは、加盟企業の競争力強化、技術革新、グリーンファイナンスへのアクセス、国際基準への適応に向けた取り組みを支援するほか、企業のグ...

クオン国家主席、韓国大統領と電話会談 (13日)

 ルオン・クオン国家主席は12日、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領と電話会談を行い、両国関係の強化に向けた意思を確認した。  クオン国家主席は、李大統領の就任に祝意を表すとともに、韓国の発展政策...

ベトナム企業、フランス企業と6件の協力覚書を締結 (13日)

 フランスの首都パリで開催されたベトナム・フランス経済フォーラムで11日、同国を公式訪問していたファム・ミン・チン首相の立ち会いのもと、航空、テクノロジー、医薬品、海運、エネルギーの分野に関する6件の...

サングループ傘下の新航空会社、一般航空運送事業許可書を取得へ (13日)

 チャン・ホン・ハー副首相は、観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sungroup)傘下の新たな航空会社「サン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)」に対する一般航空運送事業許可書の発行につ...

米サイファ・コア、ベトナムで合弁会社設立 「完全暗号」技術展開 (13日)

 フィンテックや教育・コンサルティング、秘匿通信などの事業を手掛ける米国のサイファ・コア(CIPHER-CORE)は、ベトナムの大手投資コンサルティング企業であるトキ(TOKI)と共に、最先端暗号技術の社会実装を目指...

旧労働省元次官を逮捕、送り出し機関の違反事件で (13日)

 ホアンロン人材派遣(Hoang Long CMS、ハノイ市)をはじめとする複数の送り出し機関に関する会計違反・贈収賄事件で、旧労働傷病兵社会省の元次官で現内務次官であるグエン・バー・ホアン容疑者(男)が収賄容疑で...

ホーチミンで「日本式リネンサプライモデル」始動、JICA支援 (13日)

 ホーチミン市直轄トゥードゥック市のレバンティン病院で11日、公立病院の院内衛生環境改善のための日本式リネンサプライサービスの実証プロジェクトが本格始動し、記念式典と施設開所式典が行われた。  同...

ノバシステム、地場ソフトウェア開発会社を子会社化 株式追加取得 (13日)

 業務系システム開発のシステムインテグレーションとクラウドサービスを提供するノバシステム株式会社(大阪府大阪市)は、ベトナムにおける関連会社でソフトウェア開発を手掛けるベトニャット・ソフトウェア(VIET...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved