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【第75回】ベトナム人が好む日本のお土産とは?

2025/10/31 12:30 JST配信

ベトナムの人々に喜ばれる日本のお土産はどのようなものでしょうか?当社では2025年9月、ベトナムにおける日本のお土産に対する意識と嗜好を把握するため、ホーチミン市ハノイ市在住の20〜49歳男女300名を対象に、認知度や好感度を調べるアンケート調査を実施しました。さらに、代表的な日本の菓子土産を実際に試食してもらい、味や香り、贈り物としての印象を評価する商品テストも行いました。
 

認知度と人気の高い定番お菓子


認知度調査で最も多くの人に知られていたのはKitKat(73%)。続いてどら焼き(53%)、Pocky(44%)、Royce’ Chocolate(39%)が上位に入りました。これらの商品はいずれも、ベトナム国内のスーパーやコンビニなどで目にする機会が増えており、「日本のお菓子」として親しまれやすい存在になっています。

「もらってうれしいお土産」の調査でもKitKatが57%と圧倒的な1位。どら焼き(34%)、ロイズチョコレート(32%)、Pocky(25%)と続きました。KitKatは「軽くて持ち運びしやすい」「パッケージが華やかで贈り物に向いている」といった実用的な面も評価されています。Dorayakiは特に若い世代から年配層まで幅広く支持されており、親しみやすさと“日本らしさ”が人気の背景にあるようです。
 

試食テストで見えてきた味の傾向


試食テストでは、白い恋人が最も高い評価を獲得しました。「上品な甘さ」「香りがよい」「パッケージが贈り物にふさわしい」といった声が多く、味だけでなく“ギフトとしての完成度”が評価された点が特徴的です。

KitKat(抹茶味)は「甘さのバランスが良い」「軽くて食べやすい」という点が好印象で、日常的なおやつとしても贈り物としても選びやすい存在です。ロイズチョコレートは「濃厚な味と高級感」が好まれ、特にチョコレート好きから強い支持を集めました。一方で「甘すぎる」との声も一定数あり、嗜好の分かれ目にもなっています。

東京ばな奈は「自然なバナナの香りと柔らかい生地」が評価され、「初めて食べたが印象に残った」というコメントも多く寄せられました。さらに柿の種は、塩味の軽さとサクサクした食感で甘いものが苦手な層から支持を受けており、「ビールやお茶のお供にも合う」といった意見が目立ちました。

文化背景と「日本らしさ」の影響


お菓子の人気には、味やパッケージといった要素に加え、文化的な背景も大きく関係しています。たとえばどら焼きは、アニメ『ドラえもん』の影響が非常に強く、「日本といえばドラえもん」というイメージとともに印象に残っている人が少なくありません。こうした文化的接点がある商品は、味そのもの以上に「日本らしさ」を感じさせる存在として好感を持たれやすい傾向があります。

また、全体として日本のお菓子には「上品さ」「特別感」「贈り物としてふさわしい」というイメージが強く根付いており、単なる“おやつ”ではなく“ちょっとしたギフト”としての価値が評価されています。「開けるときのワクワク感」や「デザイン性が高い」という声も多く、見た目の印象が購買や贈答の意思決定に大きな影響を与えていることが分かりました。こうした“定番と特別感を併せ持つ”商品を選ぶことで、ベトナム人にとって記憶に残るお土産になる可能性が高まるのではないでしょうか?

著者紹介
株式会社Asia Plus代表取締役社長 黒川賢吾

株式会社Asia Plus ( www.asia-plus.net )代表取締役社長。
NTT、ソニー、ユニクロにて海外マーケティングを担当。
2014年にAsia Plusを設立しベトナムマーケットリサーチサービス
「Q&Me( www.qandme.net )」を展開中


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