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【第13回】「レタントンのヘムの中心でベトロスを叫ぶ!」の巻

2019/04/17 10:15 JST配信

皆さん、ご無沙汰しております!ベトロスもはや10カ月、ベトロスプロフェッショナル人材拠点を全国に作りたい加藤です!

この日本と僕との10か月!は別のお話でお伝えしたいと思いますが、一言だけ。 「日本はわかりやすいとこにまじめさ&ちゃんとしてさがない人にとって、以前にもまして感動的に居心地の悪いスペースに絶賛進化中です!」

だから、中年ど真ん中のこの年齢(45歳)で、もう一段上の攻撃的でグルテンフリーな適当さ、薄っぺらさをちゃんと目指します!

皆さんは、この10ヵ月散々SGO48のベトナム語の大声ダイヤモンドを聞きながらおそと呑みを楽しんだことでしょう…。私はおそと呑みトップリーグ、ベトナムから離れて久しいので、トップパフォーマンスをすぐ戻せる自信はありません!おそと呑みメジャーから、おそと呑みルーキーリーグの日本に戻り痛感しますが、ベトナムはおそと呑み大国の自覚を持ち、後続を育てる覚悟を!そして、おそと呑みを観光資源にしたほうがいい!!

人間の幸せの本質を、体感覚だけに委ねるというメジャーリーガー独特の視座でおそと呑みと重ね合わし、それを愛でているベトナム人のスピリッツ、そして、それを包み込む芳醇な四毛作もできてしまうメコンデルタを中心とした壮大な大地と自然!!

高い建築物を作って、きれいな道ができたら嬉しいのでしょうか?ショッピングモールが増えて、きれいなパッケージの商品が増えることがそんなに大切なのでしょうか?それで先進国は本当に幸せになっているのでしょうか??

ベトナムには、世界に誇れる自由市場や、路肩、おそと呑みができる風光明媚な自然が沢山ある。ニューヨークのセントラルパークなんかより、ずっとずーっと素敵な路肩が チュウバンアン にはあるとなぜ言えない!本当に人間が人間らしくあるための居場所はベトナムにいっぱいある!人工的な美しさを追及するのであれば、引退後、シンガで死ぬほど見ればいい!!そんなことはあななたち、ベトナム人は生まれる前から知ってるはずだー!!と、選挙演説風に語りたくなるくらい、おそと呑みロスなのかな?と思いながら、メジャーに新しくできたお店に行きたい思います。

今回ベトナムに来た一番のメインイベントは、ここ!レタントンおそと呑みの1丁目1番地!雑貨店 藤や さんです!!(日本語表記あり)

昔ながらのよろずやさん、パパママショップが、新しくカウンターバーを作成し、おそと呑みが楽しめる様になった模様!(ちょっと残念なのが、基本立ち飲みなので、地面は遠し。)

ここでのお楽しみは雑貨や、そこを歩く人、バイクを見ながら、おそと呑みを楽しめること。入った瞬間に、英語ができる店主さん?から「何呑む?」と言われて、メニューへ池上さん張りに目線誘導される。

333はなんと1万2000VND(約58円)…。東京のベトナム料理屋さんで一本650円でオーダーした時、一口入れた瞬間、震えながら魂に刻み込んで飲んでたのに!

そして魅惑のカウンターバーの真正面には一回使い切りのシャンプーが各種勢ぞろいです。

何時も脳みそ煮え煮えの状態で行く、ちょっと先の 神崎バー には恐らくなかったはずです。

加齢による毛髪のFA宣言が多くなってきた僕に、一番優しいシャンプーはどれ??という現在のことに想いを馳せながら、そういえば、14年前にレタントンに住んでた時に、このリジョイス使ってたー、んで有線でネット使い、すぐかたまるから、祈りながらYouTube見てた…。あ、そういえば男女1名づつしか出演者がでてこないある特定のジャンルの映画も!などど、今と過去がどんどん溶け合ってきます。

そして隣には女性用の生理用品。(これも一般的なバーカウンターには僕がいた頃までは恐らくなかったはず。)

ラーメン、調味料、色々懐かしくも、今となっては新しくもある品揃えです。

うーん、このレイアウト…、完璧すぎてどこの外資系マーケ会社の仕事なのか。古いものをぶっ壊して、やっぱり古いものを懐かしむフェーズ(日本の昭和レトロや、上海の新天地など。)の階段を見つけた時、おそらく2区辺りにオールドサイゴンという、昔の街並み複合施設を作るタイミングで、時は来た!と同じ品ぞろえを提供するのでしょう。

おつまみを頼もうとしたら、小粋なポップコーンを見つけたから、頼んでたら…、超狭い敷居から人がにょきっと出てきて、滅茶苦茶びっくり!

ウチがレタントンヘムで時代を0.5歩先取りしている雑貨屋×おそと呑みをやってるからと言って、買い被んじゃないよと、ただ、侮るんじゃねえぞと。というしゃぼんだまの声がしました。(40~50代限定)

そして7000VND(約34円)のポップコーン、おしゃれなグラスに入ってるみたいで素敵。

開けたのですが、くっついてて全く食べれない!「食べれない―!」で笑いながら、なぜかジーンと(泣)。

「そう、これだ、この感覚値だ、俺もメジャーに帰ってきたんだ!」と今更ながら実感し、感謝。ようやくレタントンのヘムから、「おかえりなさい!」って言われた気がして、「ありがとう、ジャパンにローカライズは相変わらず難しけど、何とかサバイブできたよ!」とつぶやきました。

ポップコーンはどんだけ頑張っても食べれなく、口が乾いてきたので、久しぶりに自分で氷も入れました!

この腰を曲げる感覚、路上でザルを持つ右手の手触り、「この氷も固まってて取れなかったとかあったよな、いや、逆に全部水だったことも…」、いろんな想いが一気にめぐりましたが、氷は全く入ってなく水だけが入っていて、カケラだけお借りしました。

ふっと視線をヘムに向けると、あれだけせんべろ、へべれけになって歩いてたヘムにいろいろな発見が。まず、すぐ横に とみだや が!

「こんなとこに引っ越したんだー」と、時代の変化に感動しながら、危うく後ろをまーまーなスピードで突っ込んできたバイクの風を同時に感じて驚く。道が狭いからおそとの基本の基本の醍醐味を味わえます。とみだやという有名店を眺めながら、おそと呑みができるのはおそらくこの店だけだと思います。

とにかくヘムにバイク駐車が多い!!!

そして電線も、防犯カメラも多い!

昔住んでた頃は、本当に暗くて店はほとんどなかったなー。夜帰ると、間違いなく田舎から働きに来てる若い子を起こしてアパートに入れてもらうのだけが申し訳なかった。「あの子は今何してるのかなー」なんて、思い出補正がスタート。

同時に、日本では、昔のことを事実をそのまま言うだけでも、「老害ですか??」と皮肉交じりに若者に言われるんだ…。と片肘つきながら、悲しい目をした日本の同級生のことも思い出すという、おっさんメンタルダブルロケットスタート!

昔はぶさいく村1区1丁目1番地住民として、いかにイケメン村との国境沿いの準イケメン村落(ぶさいく村のエリート集団)に移住できるのか??を祈るように真剣に考えていただけだったのに、今はおっさん村とはみっこ村の二重国籍で、いかに若手村や純日本人村に憚りながら、懸命に継続者としてサバイブしている。基本的に、説教や自慢話&昔話はあまりしない(そもそも昔からあんま関心ない)けど、聞かれたら答えるしな~!それもダメって言われたらなあ~とか、考えてたら、店内から「そう、それでいいんだよ!」無条件肯定をしてくれる、スーパーコーチ、神の声が聞こえました。

レタントンが日本人街としての歴史の約30年、数々の年代の数々のおっさんが同じ悩みを抱えて、この地で飲んだくれてた。そのビックデータが数々の日本料理屋、カウンターバー、カラオケ屋、小さなアパートに集まっているのかもしれません。その熱量がレタントンには不発弾のように眠っているのかもしれません。やはり屋根があるおうちより、おそとのほうがアクセスはしやすいのです。

80年代後半のおっさんたちからはベトナムと一緒にサバイブしていく覚悟を、90年初頭のおっさん達からは、コンプラもなく、英語もままならなくても「ここでビジネスを生む!」という熱量を、00年のおっさん達からは、好きな国で、好きなことを続けて、0~1を生み出す想いを、10年代のおっさんたちからは、プロレスのリングでビジネスを勧める技量を、このヘムの魅力が初めて少しだけ理解できた気がしました。

昔話がしたくなったら、是非ここへ。SNSで空港おじさんと言われたり、愚痴ってしまった時は、是非ここへ。ちょっと若手に言われたことに地味に傷ついてしまった時は、是非ここへ。 レタントンの30年の歴史が皆さんを受容することでしょう。僕もエネルギーをいただいたので、 おっさん村とはみっこ村を令和の村落統合を目指し、誰もが羨むスーパーぶさいく村の村長さんを目指します!

~今回の研究成果~

1、レタントンでおそと呑みすると、ベトナムにラブレターを書きたくなる。

2、レタントンからの二軒目だと、いつも以上に安くておトク感倍増。

今回行ったお店はこちら >>  藤や

著者紹介
おそと呑み研究所所長 加藤将司

某外資系人材紹介会社 勤務

ベトナムのおそと呑みをこよなく愛し、その素晴らしさを広めるため、日々普及活動に勤しんでいる。おそと呑み親善大使に任命してもらうことが、目下の目標。(どこから任命されるのかは不明)

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