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- 新薬の候補物質の第2相と第3相の臨床試験
- 新型コロナやA型インフルへの有効性も
- 熱帯病の実質的な治療法に
韓国のバイオ企業である現代バイオサイエンス(Hyundai Bioscience)はこのほど、デングと熱とその類似疾患を対象とした新薬の候補物質「CP-COV03」の第2相と第3相の臨床試験計画について、ベトナム保健省から承認を得た。
今回行うのは、PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応法)でデング熱と診断された患者210人を対象とした第2相臨床試験と、これを基に実施する第3相臨床試験だ。デング熱のほか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やA型インフルエンザなどへの有効性も確認するバスケット試験を、保健省傘下の中央熱帯病病院で実施する。試験期間は2026年12月まで。
単なる新薬開発ではなく、1種類の抗ウイルス薬「CP-COV03」がデング熱およびその病因が類似した様々な熱帯病に対応できることを確認するものだ。
現代バイオサイエンスによると、デング熱などの熱帯病の治療薬は現時点で存在せず、予防対策を講じるしかない状況だという。
同社は今回の臨床試験について「世界で数億人に上る熱帯病感染者にとっての実質的な治療法となることを立証する機会になる」と述べた。