![]() (C) Thanh Nien |
フランスの短距離向け航空機メーカーATR(Avions de Transport Regional)は、ベトナムの短距離航空路線市場に大きな成長余地があるとの見解を示した。
現在、ベトナムの航空路線は主要都市を結ぶ幹線に集中しているが、同社の調査によると、実現可能だが未就航となっている短距離路線が87路線も存在するという。
ベトナムは南北に細長い地形を持ち、沿岸都市や高原、島しょ部が点在しているため、ATR72-600型機のような短距離向け航空機を用いた路線網の拡大に適している。
ATRと交通運輸設計コンサルタント総公社(TEDI)の共同調査により、距離555km未満の潜在的な国内線149路線が特定され、そのうち87路線が未就航と判明した。これらの路線を結ぶには約25機の同型機が必要となる。
ATRのアジア太平洋地域ディレクターのジャン・ピエール・クレルサン(Jean-Pierre Clercin)氏によると、ATR72-600型機は同サイズのジェット機と比べて燃料消費量が45%少なく、ナローボディジェット機では採算が合いにくい規模の路線でも、収益性を確保しやすい。また、短距離便が+10%増加すれば、地域観光が+5%、域内総生産(GRDP)が+6%、海外直接投資(FDI)が+8%促進されるという。
地方都市同士を結ぶネットワークの構築は、今後の地域経済の底上げの鍵を握る。カンボジアの航空会社エア・カンボジア(Air Cambodia)がプノンペン~ホーチミン間で同型機を運航しているように、短距離国際線での活用も始まっている。こうした路線は大手航空会社の幹線ネットワークを補完し、地域全体の活性化に貢献するとみられる。

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