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投資および投資先への事業支援を手掛ける株式会社Angel Box(東京都港区)は、ベトナムを中心に医療用アプリの開発・提供を行うLea Bio株式会社(神奈川県藤沢市)に出資した。出資額は明らかにされていない。
Lea Bioは2019年8月の設立で、ヘルスケア領域の企画、開発、制作、販売、情報提供およびコンサルティングを手掛けている。Lea Bioはベトナムで、医師が患者の状態や症状を診察前に詳しく把握することで、診察時の非効率な業務を削減し、医師の負担を軽減する医師業務サポートアプリ「MEQUY」のリリースに向けた準備を進めている。現在、ベトナムの主要な国立・国公立系病院、ベトナム最大の民間医療機関グループと共に協力開発やアプリの検証テストを行っており、既に今年中に導入予定の施設が複数ある。
ベトナムの小児科医は他分野を専門とする医師に比べて勤務時間が非常に長いという課題を抱えており、その主な原因は診断書やカルテ等の非効率な書類作業となっている。その結果、1日に診察できる人数の上限は50人にとどまり、診療時間内に診療を希望する全ての患者の診察ができない状態が慢性化している。
Lea Bioは、事前問診と健康チェックができる「MEQUY」の導入により、患者1人当たりの問診に係る事務を60%削減。医師の業務効率改善と同時に、より詳細な事前情報の入手により診療の質も向上させ、時間内での診察可能人数を1.6倍にすることが可能となる。これにより、ベトナムの小児医師が抱える課題の解決を図る。