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- トアンファット・ロジスティクスに出資
- 川西倉庫が51%出資、MOLは39%出資
- ベトナムのコールドチェーン物流に対応
商船三井ロジスティクス株式会社(東京都千代田区)のベトナム法人MOLロジスティクス・ベトナム(MOL Logistics (Vietnam)=MLGベトナム)は18日、南部地方タイニン省で冷凍倉庫を運営するトアンファット・ロジスティクス(Toan Phat Logistics=TPL)に出資した。
これに先立ち、総合物流サービスを手掛ける川西倉庫株式会社(兵庫県神戸市)は、TPLの株主2人から発行済株式の51.0%にあたる255万株を譲り受け、TPLを連結子会社とした。
MLGベトナムによる出資後のTPLの株主構成は、川西倉庫が51%、MLGベトナムが39%、トアンファット・イラディエーション(Toan Phat Irradiation=TPI)が10%となる。
TPLの冷凍倉庫は延床面積5462m2(最大1万0768パレット)で、水産品向け区画、農産品向け区画、急速冷凍区画に分かれている。隣接する敷地では、TPIが照射滅菌処理(Irradiation)サービスを提供しており、輸出前の保管と一体となったサービスを提供できる。また、同倉庫はハラール認証を取得しており、イスラム諸国への輸出においても競争力を有する。
今回のTPLへの出資により、MLGベトナムは既存の輸送ネットワークと冷凍倉庫機能を組み合わせた体制を構築し、需要が高まるベトナム国内のコールドチェーン物流に対応できるようになった。これにより、農産物・水産物を中心とする多様な国際輸送ニーズに応えるとともに、ベトナムにおける物流インフラの強化を図る。